2009年6月7日日曜日

大学の授業中の小ネタ及び、科学ネタ漫画

私がいる工学部でも、たまに講義中に教授が酒の話をしたことがありました。
一つ前の「もやしもん」の話題の中に書いていたものでしたが、量が多くなったので分けて書きます。

日本酒は様々な味があるらしく、以前、大学の教授(工学部)が、日本酒やらビールやらについて雑談を始めたことがありました。
「札幌ビールは北海道で飲むに限る。逆に東京に行くとえらくまずい」
「最近の日本酒は画一的になってきている。十四代とかの功罪というか、それら一部の有名日本酒は確かに美味いんだけど、他の酒造がこぞってまねし始めてて、それぞれの持ち味が味わえなくなっていっている。そのあたりは一部有名日本酒と、それをもてはやした人々が悪影響を及ぼしたといえる」
「スーパー○ライが売れているのは、消費者の意見を聞き、その結果得られたニーズに沿ったビールを作った結果だ。その結果、肉料理に合う辛口のビールが出来上がったわけだが…それは決して悪くないんだけど、あれは全く香りがないから私は好きじゃない。買い手側を考えて作るっていうのは、大切なことだと思うんだけどね」
とか言っていました。

あと、英語のテキスト代わりに用意した文章に「聖書にはワインに関する記述が多数見られるが、ビールに関する記述はほとんどない」みたいなものが混じっていたこともあります。


酒以外の話題としては、セラミックスの先生が、講義中に「学科別運動会とかやると、コンマ何度単位の地面の傾斜とか地面との摩擦係数とかを持ち出してごねる学科があって面倒」とか、「縄文土器は還元雰囲気だったが、弥生式土器は酸化雰囲気下で作れるようになった」とか話してたこともありました。


さらに、磁性関連の研究をしている先生が「エレ○バンって効果あんの?」と漏らしたときには教室が爆笑に包まれました。
「ちゃんと貼る位置を検討すれば何かあるのかもしれないけど、どこに張っても効果があるのはおかしいんじゃない?」みたいな。

実際のところ、あれは決して怪しい商品ではないはずだと思うんですが。
アルカリイオンの浄水器とかだと(一時期「ガンが治る」みたいに過剰な謳い文句をつけて売り出したことがあった部分も大きいけど)厚生労働省から指導が入ったりもしたらしいですけど、そういうのもないし。
その先生も、ハードディスク、MRAM、NMR、磁気冷凍とかが専門で、人体への影響とかはあまり詳しく検討していないのでしょう。
分野によっては、電磁波やら排気ガスやらが関わる場合など、ちゃんと人体への影響も考慮したり、検討した研究結果を知っておかなければならなかったりもしますが、磁性はきっと、業界全体で問題ないと判断できているのだろうと思います。

エレ○バン(あ、実はこの商品名って磁性じゃなくて電気って意味じゃん)には、時々「磁性が体にいい影響を与える商品なら、買い換える必要ないのでは?」みたいな意見があります。
しかし、まず臭いからして何らかの効果のある薬も使用されていることでしょう。薬のほうがメインで、そこに磁性体の影響を付加しているわけだと思います。(磁性のほうがメインだとしたら、本当に買い替えの必要なしかも。または棒磁石で十分。)

磁性が正しい方向に作用させる――たとえば血管や筋繊維との方向、角度、あと科学的かは分からないけどツボとか――必要があるのかどうかはわかりませんが、たとえば、流体力学的に「流れを乱す」ことによっても、血流がなめらかになったりするのかもしれません。
以前鮫肌の水泳用品が作られましたが、それと同様の理屈になります。
水(や他の液体、また気体など)の抵抗を減らすためには、表面を滑らかにしたほうが良いことは想像に難くありません。流体力学の計算でもそう扱われるんですが、それには「流れが層流(まっすぐな流れ)である」という前提条件下ででの比較になります。ある程度流れが乱れてくると、層流ではなく「乱流」としてのモデルを適用して計算したほうが適切な答えが出せるようになり、その結果、層流よりも抵抗が低い状態を得ることができるようになります。
鮫肌の水着では、表面付近に小さな凹凸を作り、それにより表面を細かな乱流が覆っている状態にして、水が表面を滑らかに流れていく状態(層流)よりも水との抵抗が少なくなることを利用しようとしたものらしいです。あまり効果はなかった様子でしたが。
これもそういう理屈とかかもしれません。人間の血の中の赤血球は、鉄を多く含みますし、影響も皆無ではないでしょう。


大学の研究室の本棚には、私が買った「もやしもん」が放置してあります。あと、「宇宙兄弟」も好評です。
発展途上国へのサポートの仕方への問題提起などについて書かれている「SEED」とかも置いてあります。これは原作者がマスターキートンと同じ人です。

ラノベだったら、「幽霊には微笑を、生者には花束を」とかを勧めてみたいものです。
あとは「扉の外」とかも。ライフゲーム、人工生命的な内容ってことで。
他にも、「惑星の中心を通るトンネルを用いた単振動」とかを扱った「EGコンバット」もアリかもしれません。あと、「ユーフォリテクニカ」。

この本棚には、他にも色々並んでいるんですが、漫画版「ひぐらしのなく頃に -鬼隠し編」があったりもしました。誰かが読んで本棚へ寄付したようです。
そこへ私が「綿流し編」だけを追加で並べることで、数人を生殺しにすることにも成功しました。
1編だけ読んだだけだったらさして気にならない内容でも、2編読んでしまったら結構気になるでしょう。あの話は。
しかし、この生殺しにも関わらず、「やってみる?」みたいに渡してみたPC用ゲームディスク「ひぐらしのなく頃に」をクリアした人はいませんでした(インストールはしてみたかもしれません)。だから、ラノベは持ってきてもおそらく読まれないでしょう。

後輩「ひぐらしの漫画の続きって、いつ出るんすか?」
私「いや?出題編は全部出揃ってるよ?」
後「あ、じゃあ持ってます?」
私「いや、俺が持ってるのはその「綿流し」だけ」
後「……買いましょうよ(怒)」

いや、そんな憤られても。
シナリオはゲームで知っているし、綿流しも絵が気に入ったから持ってるわけだし(アマゾンでは賛否両論ですね)。
さらに興味ある人にはゲームディスクが用意してあるわけですし、そっちをやったほうが楽しめると思ったので、漫画版ひぐらしを今以上に追加するつもりはありません(前に貸したディスクも、実は出題編だけだったりしますが。「解答編持ってます?」みたいに聞かれたことがないので、出題編のディスクを完了させた人はいないと判断しています。)

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