2020年6月16日火曜日

失業保険 給付日数60日延長?

失業手当の支給日数を60日延長へ 厚労省が雇用対策
https://www.asahi.com/articles/ASN5V63Y3N5VULFA01D.html

個人での失業手当(失業保険、雇用保険)のほか、中小企業の雇用調整助成金?の個人受付も

今までは企業側が、「休業します。従業員リストです」とまとめて申請していたのだが、社長が対応できない、してくれない場合に従業員個人が申請するものでしょうか。
二重にならないようにチェックできるのかな?


休業手当60日延長はツイッターでも見かけるのですが、資格者情報がまだ不完全で、「法改正時点で失業保険の給付を受けている人のみ」といった部分に様々な否定意見がでています。

該当する期間(3月~5月)に求職活動できなかったことへの対応なわけですが、

・4月から求職する予定でいたがコロナでバイトも探せなかった(3月に学校卒業者含む)
・コロナ中失職していたが、雇用保険未加入の不安定な雇用状態であったため、この措置で一切救済されない
・5月で資格が切れるがコロナの影響でまだ就職できていない。今すぐ就職しろというのも期間的にも、時期的にも依然厳しい

といった内容で、いろいろ入り混じっていますが、下側のはまだ対応できるのかも
一斉解雇のタクシー(ハイヤー?)業者とかどうなったんだろう。休業であれば上記の雇用調整で休業中の給与が出ていたのかもしれない。再雇用の約束も守られたのでしょうか。


失業保険の仕組みとして、給付日数90日~で日数は年齢や勤務期間によりいろいろですが、受給資格は1年でほぼ固定のようです。(給付日数が360など長めの場合、また育児等で働けない期間があった場合、受給資格期間は多少延びる)

90日の場合、これが3~5月の間受給していた人は「6月半ばの法改正時(10日あたりに決定済?本国会終了時?)で受給中でなければならない場合」から漏れる可能性があると心配されている様子。
文面やら厚労省の予定やらがよくわからないですが、受給資格を持っている人を対象に法改正している場合、もらえる期間は延長されるのかも。

6/20ごろ追記
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/newpage_00583.html
雇用保険受給資格者の皆様及びこれから手続きされる皆様へ~新型コロナウイルス感染症等の影響に対応した給付日数の延長に関する特例について~

以下の方で、法施行日(6月12日)以後に所定基本日数をの受給を受け終わる方が対象となります(以下略)


・・・うーん、無理みたい?90日の場合、3月のはじめくらいに申請した人以前は延長できなそう。申請遅れ、離職の証明にてこづって申請時期が遅れた人やら自己都合退職で認定までに時間が空く人などはそのあたりでも対象になるかもしれない。

具体的には、6月10日に法改正された場合、去年の6月11日以降に失業した人全体が対象者となる。(6月11日解雇で受給資格は今年の6月10日まで)詳しい線引きはわからないけど。
ただし、7月末に失業した場合、資格自体は7月末まであるものの受給できる日数は40~50日しかないかも。

ひょっとしたら、雇用保険切れててもらってなかった人も、もう一度もらえる可能性があるかもしれません。


ただ、雇用保険があるから失業者への補償はばっちりだな!」という考えは政治的には片手落ちで、雇用保険に入っていない、入っていたけど期間が十分でないままにコロナで失職という例などはサポートされていないことになります。失業期間が長引いてしまった人、4月からの就職、就活を目指していた人も同様です。


朝日の記事しかでていない、本当に決まるのかな?という一般に盛り上がってない話題なので、実際にどうなっていくかわからない。

5月26日に発表とのことで厚労省のサイトから探してみる。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11521.html
https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/000633868.pdf

下の通りのものが60日の延長に相当する話であるなら、「受給資格者」に対する措置なので、受給資格者の資格は1年間となっているはず。法改定日は未定。


今後、雇用が安定するかどうかも不明ではありますが、同じ条件で救われる人、救われない人が出てくる境目がよくわからないことは確か。

2020年5月24日日曜日

急に終わった感のあるコロナ

まだ終わってないものの、東京で感染者判明数が1桁の日も多くなりました。

順調に収束している流れとはいえ、それも自粛状態が続いている中なわけで、今後緩和に伴い再流行が懸念されています。
また緊急事態宣言が解除され自粛終了となっても、一人ひとり、食事前の手洗いあたりは心がける必要があると思います。
(飲み会とか可能な限り出たくないんですが・・・)


何故、急に(と感じられる形で)減ったのでしょう?自粛?緊急事態宣言?

4月7日 緊急事態宣言
4月16日 緊急事態宣言全国拡大

感染者が有意に減ったのは・・・人により解釈が変わるでしょうが、1日の感染者が100人を割っていて、かつ検査数あたりの感染者が5%以下の5月4日、23人、2%代となった5月7日あたりでしょうか。

緊急事態宣言あたりからすると宣言自体がてきめんに効いたという感じでもない
防護服の不足や医療現場の声などが20日あたりから出てきたりと、自粛を推進する意義を一人ひとりが認識したことで自粛が進んだ経緯もあったかもしれません。


それ以外の要素として、気温の変化があるかもしれません。
もともと、インフルみたいに4,5月になくなるだろー的な楽観論はありましたが、



気象庁から東京の気温を見てみると、4月末、5月はじめの数日で有意に気温が上昇しています。平均12度ほどから20度ほどまで急激に。
暖かくなった、むしろ熱くなったと感じたのは連休明けあたりからでしたが、5月初めから(東京のデータですが)上がっていたんですね。
20度より高い温度で感染が拡大している国も多数あったため、気温がすべての決定打となるわけではないことは事実ですが、ウイルスの感染、拡大の能力は鈍った可能性があります。

新型コロナは9割が気温3−17℃で感染 MIT研究中間報告(3月25日)
https://www.excite.co.jp/news/article/Hazardlab_33587/

ちょうどこれくらいの気温から抜けたところから1週間ほどで感染者数が下がったことになります。


自粛では海外渡航、仕事、学校などさまざまな制約がありました。それらの制約を含めて感染者数を抑え、病院のベッドを確保しながら乗り切った部分があったとはいえ、気温によるウイルス活性低下まで逃げ切った部分が大きい気がしています。
しかし今年は収まる方向で進行できているものの、来年も同じように緊急事態宣言クラスの自粛は不可能でしょう。

そういえば毎年のインフルエンザはどうやって広まるだろう。潜伏しているのが活性化するのか?

渡り鳥が運んでいる?
https://pro.saraya.com/kansen-yobo/column/company/iwasaki03.html

日本国内で、夏の間に撲滅できるだろうか。
そして、海外でも同様とはいかないだろうから、冬の間完全にシャットアウトできるだろうか。

・海外渡航等を制限するだけで国内に入れなければコロナは流行しない?
・東京、大阪、名古屋ほど過密でなければ流行しない(予め地方分散を進める)
・今から半年で、普通に生活できる下地をつくり、また感染者を治療する準備を整える

来年はどう対処するのでしょう。
自粛以外でも、海外渡航の制限、帰国後の自宅待機の協力要請など、現状の法律的にどこまでできるかわからないので、結局流行りそうな気がしています。

来年の受験はどうなるでしょう。また、オリンピックは本番(8月)は大丈夫としても、アスリートは冬の間命がけでトレーニングして調整を行うことになるのかもしれません。

2020年5月20日水曜日

もう止まれないアベノマスク配布。それと滅菌ガーゼへの誤解

アベノマスク配布

間に合うかなーでも結構遅くなるかなーと思っていたアレ、結局間に合わなかったですね。

値崩れがおき、西川口や新大久保以外でも、通販や近くの薬局でも買えるようになっている様子。

1軒ずつ配って回るのではなく、市役所や学校あたりにまとめておいてほしい人が受け取りにくる形でよさそう。


そんな形で、もう予算を割く必要はないんじゃ・・・?と言われ始めている様子な布製マスク配布、そうはいかない事情があります。

厚労省マスク類の情報ページ
https://www.meti.go.jp/covid-19/mask.html
下のほうに政府側からの出資情報があり、不織布マスクのほか布製マスクについても手を打っています。

3月初めに興和株式会社(アベノマスク)、ミツフジ(朝日でも販売を予定していた高級布マスク)にも布マスクの打診を行っているとのことで、

興和株式会社 ガーゼマスクの取り組みについて
https://www.kowa.co.jp/news/2020/press200305.pdf

ミツフジ株式会社 洗って使える高機能マスクを発売
https://www.mitsufuji.co.jp/information/0317_pressrelease/


さらに、アベノマスク配布に至るには布マスクが売れるか不明な点への配慮として、「政府による買い上げを保証するので生産を急いでほしい」という旨を通達してあったため、もうお金出さないよとは言えない事情があります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/アベノマスク

布マスク配布はその後世界に広がった先見性ある施策でした。配布は間に合ってないけど。
(東京で個別に配るのが終わるの待ってたらいつまでも地方に届かないのだが。もっと全国で一斉に開始されるものと思ってた)


値崩れマスクのほうはなんでまた薬局とかよりも外国人街の個人が多量に抱えられるのか・・・隠し持ってたのかと思ったものの、製造元で検品が行われた日時は3月末ごろから4月末くらいまでばらけている様子で、届いたばかりのものも含まれているのは否定できない
(1月以上前の分も含め、今溢れている状態なのは事実でしょうけど)

値崩れの原因として、通販、路上販売などでの高値販売経路で売れる量が頭打ちになり、在庫があふれてしまったのがあるんでしょう。それで仲間割れにように競って売り出したと。
アベノマスクの影響ももちろんあるだろうと思いますが。
有効だったのは転売違法化のほうだったかな?


ついで。

”滅菌”という、なんとも頼もしい肩書で出回る商品があります。除菌や殺菌よりも強そう。しかし多少誤解があると思われます。

これは、実験道具などにもみられますが、何の特性も持たない布、プラスチック、ガラス等に対し高熱、ガス、放射線などで滅菌処理を行ったものということ。

通販サイトで滅菌を検索

滅菌法、消毒法概要
https://www.as-1.co.jp/academy/21/21-3.html

実験時に菌が滅してしまっては困る例もあるので、品物自体には菌に対抗する力は全くありません。

一度菌を殺してある状態なため、安全なガーゼではあるのは確かです。家で1度以上水洗いして再利用するなら滅菌なしとの違いは無くなるでしょうか。


その他、マスクのエビデンス等
https://ochanomizunaika.com/15699

COVID19で調べた咳エチケットの効果
・20㎝先の菌培養地に咳をした結果、マスクの意味はほぼなし。サージカルマスクで5%ほど、布マスクで30%ほど減少?布のほうが効果があったかもだが、感染抑止には程遠い感じ

咳の後にマスク表面を調べると外側からはウイルス検出、内側ではウイルスがなぜか検出されない。咳で容易にマスクを貫通してしまうということ。内側からでない理由は不明とのこと。・・・吸い込んじゃうから?

布マスク、綿とシフォン生地の組み合わせが効果大
https://www.sankei.com/life/news/200425/lif2004250052-n1.html

絹二枚などの組み合わせ、静電気を帯びやすい素材の有効性(ポリエチレンや絹)など一定の傾向はみられるが、フィルター部分に風を当てそこにエアロゾル相当の微粒子を当てるという方法なのでウイルスの感染そのものに効果があったという生地ではない。ウイルスはずっと小さいため、上の記事のほうが現実に近いものになる。


上の研究では実際のコロナウイルスの広がりを見ているものの、やっていることは「飛沫」ではないですね。マスクの繊維をすり抜けるウイルス1つ1つがウイルス培養地に届いている状態な気がします。息で吐き出しただけのウイルスが壁や手すりでそう急速に増殖することはないでしょう。
飛沫によるウイルスの増殖をみるには、壁などに一度ウイルスがぶつかった後、風で一度表面を払い、そののちに布で拭き取ってその布表面からウイルスを培養するか。

飛沫をみるだけならくしゃみをしている人の飛沫がどの程度マスクで止められているかで十分なのではないか。湿気(水)を感知するシートなどでどの程度反応するか、画像処理するか、反応した部分を現像して光を透過させてみるとかでマスク性能を比較できそう。


飛ぶナメクジに有効!
https://cjjc.weblio.jp/content/%E8%9B%9E%E8%9D%93
怪しいマスクの翻訳日本語で出てくる謎の見出し
鼻水を隠語のような方言のような感じで蛞蝓(なめくじ)と呼ぶことがある模様。
ナメクジ.≒鼻涕 =鼻汁

2020年4月18日土曜日

まだ安倍批判するくらいは余裕のある日本

今は争っている時期ではないのだが。

マスコミがある程度歩調を合わせ、国民が安心できる形で情報を出し、それでも問題のある点は指摘し改善を促す・・・というくらいにしないと。

現状では、政府の方針が正しいのかわからないから不安だし、そうなると3密回避やら外出自粛やらが必要なのか判断できなくなってくる。
布マスクを配布されても、それを使っていいのかやはり使い捨てマスクを買いに薬局前に並ばなければならないのか・・・と。

3密は避けて行動するべきだし、布マスクは洗浄して使えば問題ないと考えられますし、また使い捨てマスクより劣るという情報は根拠が弱いようです。

布マスクの洗い方
https://www.youtube.com/watch?v=AKNNZRRo74o&feature=youtu.be

 医療現場では数時間でマスクを交換し、その際既製品を開封したものをそのまま使うのが最も清浄度の高いという考えがあると思われます。
工業においてもそういう考えかたで使用されるものはありますので。

・・・物資に余裕があればそれが最高なのですが、余裕がなければ次善の策としてガーゼマスクの洗浄はアリということになってきます。
主に、洗浄の手間と洗浄状態の完全性、洗浄後の保管について安全であり続けることは難しいためです。特に病院のような場所では保管場所が不潔な要素を含んだ場合等、以後問題が続出しかねない懸念もあると思うので。

総理が4/17の会見において、例によって朝日新聞が布マスクの是非について質問をしました。
総理は「朝日新聞の公式通販でも布マスクを扱っている。3300円であるということで、それだけ需要があると認識している」といった答えを返しました。

これについて、さらに安倍総理を批判する流れがわからない。何かおかしなことをいっているだろうか?

批判内容というのは、「朝日のマスクは国内の手作り品でマスクを生産している地域へのヘイトが発生している。値段も高いというアピールをすることで地域産業の努力や公正な利益を否定している。全部安倍の考えなしのもったいぶった皮肉のせい」
という内容。

上記総理の発言にはない部分への批判です。いわゆるネトウヨ的な立場から朝日を批判する際には、「かたや布マスク批判、かたやぼったくり価格でマスク販売」という書き込みが多数見られますがそれはネトウヨの発言であって安倍総理の発言ではない。

基本、総理は布マスクの販売について否定はしていないのです。

日本語を理解できるなら、総理の発言に「2枚3300円が異常に高い」は・・・少なくとも直接は言っていない。需要があると思っているというのは『そのくらいの値段でも売れるほど』という意味かもしれないし、『あなたたちだって販売している以上需要を理解しているでしょう』という意味ともとれる。


なかには「朝日のマスクはデザイン性も高い国産の高性能マスクで、安倍のクソダサ給食マスクとは違う。批判されたマスク製造者かわいそう」なんて書き込みもありますが配布されるガーゼマスクだって多数の製造に関わった人々がいるのですが。
それが国内か海外かはわからないが・・・おそらく国産なのでは?官製品の例にたがわずデザイン的には工夫や個性は付与されていないが、「届いても捨てる!」なんて言っている不届き者もいて、私も悲しい思いで見ていました。

また、価格はいくらであれ布マスクの販売にかかわっている朝日が布マスクのネガキャンを繰り広げることに違和感を覚えることは普通だと思っています。マスクの販売を委託した業者の方の心中いかばかりでしょうか。現在、物流への配慮から朝日新聞SHOPは停止している様子。なお布マスクも4月半ばからの販売予定であり、カゴに入れることは可能、数の変更は受け付けないとのことから予約受付の状態だった模様。


もう1件、安倍昭恵夫人が3/15大分への参拝について
私も昭恵夫人の一連の行動についてはどうかなあ・・・という思いがあります。もっと言えば考えなしの馬鹿の行動そのものだと思っています。それを総理がかばうようなこと言うのはどうかとも思うのですが。

問題になるのは3/15の大分宇佐神宮参拝、3/23の桜が見える屋外レストラン。

時系列
3/9  専門家会議で3密提言
3/10 安倍総理、イベントの自粛要請
3/11 WHO、世界的パンデミックを宣言
3/15 昭恵氏、大分宇佐神宮参拝
3/22 K1イベント敢行で批判、政府からも自粛要請の通達あり
3/23 昭恵氏、会食にて桜の写真撮影、小池知事4/12までのイベント自粛を強く要請
3/24 東京オリンピック延期決定
3/25 小池都知事、週末の不要不急の自粛を要請
4/7  7都市非常事態宣言
4/16 全国非常事態宣言

・・・うーん、これは擁護できない。
一般的に3密を認知するのは3月末ごろの事な気はします。3月末の3連休やその後の行動の目安など?

しかし、総理や首相夫人の立場で、三密を知っていて行動を容認したというのはどうか?
密室ではないとはいえ、関東から九州へと、大きな人の移動を伴う行動に変わりありません。

総理が認識の変容を含めて謝罪するのなら、ちょっとだけ、擁護できないこともなかったのですが。(でも謝罪=辞任な要求をする人がいますからね)
東京オリンピック開催前などでは、国内産業への打撃を恐れていた部分もあり、自粛への要請も限定的なもので、国民に自粛を要請することによる産業界からの批判も多くありました。
海外旅行さえ、二月末には警戒する空気がつよかったものの3月前半ではまだ旅行に向かう人がいたようで、その後のコロナ発症者の経緯にそれを見ることができます。

個人的な危険域の判定について、時系列でいうと
1月初め 中国、武漢との行き来を警戒
1月末 中国との行き来を警戒(首相、春節の訪日観光を歓迎)、世界的にはアジアからの観光客に拒否感
2月5-19日 ダイヤモンドプリンセス 感染者が増加していく経過を批判されていたが、対応開始後からは感染者を抑えることに成功していたと思う。
2月半ば イタリアとの行き来を警戒。輸入依存だったこともあり店頭からマスクが消える
3月初め 国内ライブハウス、スポーツジムなどで感染確認。日本側、外国側双方の観点から海外旅行を警戒。アメリカのインフル死者など、水面下でのコロナ拡散に疑いの声あり。

くらいだったかな?過ぎてからでは誰しも当時の感覚を正しく思い出せないと思うので、後からの判断には注意が必要だが、3月前半では国内は安全という認識がまだあった。
15日くらいはまだ平気だった。しかし23日はもうアウトだった。それくらいの時期ではないか。
3月半ば、コロナの診断は主に海外旅行者を優先されたこともあり、コロナ発症のニュースは海外者からのものが多かった(4月半ばの現在でも、感染者の渡航歴を表示している市町村が多い。しかしもはや渡航歴は重要な指標ではない。水際対策時期はとうに過ぎ去っている)

3月前半では、コロナの危険はゼロではないものの、NGワードとして海外、ビュッフェ、密室、濃厚接触あたりを避ければまだ出歩いて平気という認識があったと思う。


私の行動歴をメールから振り返ると、
1月末 3月に送別会がスケジュールされゲンナリ。でも中止になるかもと考える
2月20日ごろ 3月後半予定の、仕事上のイベントの中止メールが届く。「行動速いな」と思う。
3月18日 送別会中止の連絡メールが届く。17日に、月末の送別会の話が雑談上出てた。偉い人がいなくなったところで、「この時期にやるんすか?」とボヤく。その次の日の出来事。


こんな記録が残っていました。SARSのころも国内でマスク流行したし、1月の段階でも同じ程度の警戒が数か月続くのではないかとは思っていた。使い捨てマスクが注目され始めたのってSARSのころだったろうか。
SARS後、ずっとマスクをしたまま出歩く人なども出始め、2008年ごろに頻繁に会う人がそんなだったころは不思議な人という認識しかなかった。

2月の20日のイベント中止はイベント自粛要請の前なはずだが、海外からの参加者なども考えての中止措置なのではないかくらいの考えだった。
ジムやライブハウスで感染者が出てきた3月に入ってからは、私も店内での食事などは控え、パンや弁当を購入し人から離れて食事するようにしていた。

今でも、屋外に出歩くのはさほど気になりませんが、建物内でエレベーターやエスカレーターに触れるのは気になる。
そんな感覚で昭恵氏の行動を振り返ると、3月末、レストランで会食はとても擁護する気にならない。
3/15の神社参拝はややセーフな感覚が残っている気もします。ただし一人旅で自家用車等の範囲くらいかな。
東京などの密集地から地方への流れが警戒されたのも3月20日からの連休を起点とし、コロナ疎開なんて言葉で軽井沢に行く人が現れ、それが広まって以降ではないか。コロナを軽視して出歩く人が出てしまうのは分からなくもないものの、コロナが怖くて自分だけ安全に逃げるというのは頂けないと感じました。

会食アウトな認識も緊急事態宣言の前後からかな?とも。
首相も自粛を要請する立場から、23日の会食のほうは知ってれば止める立場にあったのではないか。

まあ、15日のほうも「コロナでイベントが中止になったのでその代わりということで」で、九州まで飛行機に乗って参拝という部分は変だと思いますが。それは観光旅行でしょう。
「神社へ行くことは日常的で控えめな出来事をイメージし、人数や飛行機による九州旅行という部分が認識から漏れてしまっていた。外出自体の自粛要請前とはいえ、前々から企画されていた大規模イベントを自粛するよう要請した側として、配慮にかける行動であった」とするくらいが正しい批判の受け止め方であったと感じます。


みなさんのコロナへの意識、自粛の流れはどのようなものだったでしょうか。短い時間で、認識が様変わりしていると思います。

2020年4月14日火曜日

見せてもらおうか。総理の言う日本の世界で最も手厚い休業補償というものを

安倍総理「日本は世界で最も手厚い休業補償」
https://news.yahoo.co.jp/byline/fujitatakanori/20200414-00173263/
正確な発言内容は、「休業に対して補償を行っている国は世界に例がなく、わが国の支援は世界で最も手厚い」

であるそう。海外で休業している人って補償というか現金給付もらえてるんじゃ?
もちろん全員じゃないようですが、年収なりである程度幅広い世帯で。


休業に対しての補償ということなので、それはもちろん休業を宣言した場合に対し、その補償を・・・まあ読んでそのままな意味なわけですが、深読みすれば「一律の金額支給ではなく、解雇された人限定でもなく、「休業させました」という申請でその分を補償することにした」という方式なわけで、その点、他国に並ぶものがないというのは本当なのでしょうか?


企業への支援を打ち出している国はあるわけで、ドイツの例があげられています。上記記事より引用

ドイツでは大企業向けの債務保証などに加え、中小企業や個人事業主に対しても総額500億ユーロ、日本円にしておよそ6兆円の支援策を進めています。

(中略)先月下旬から申し込みを受け付け、例えば、従業員が5人以下の事業者や個人事業主の場合、最大9000ユーロ、日本円にして100万円余りの補助金を支給しています。


補償は出ているのは間違いない。後半部分は、日本の中小支企業支援の、200万ほどの企業への給付に相当しそう。前半部分は、労働者への補償になるのでしょうか。それは「休業分の補償」とは違うのでしょうか。

申請二日後に60万円も。ドイツフリーランス支援(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASN455485N43UHBI02F.html

もう始まっていて、2日で振り込みはすごい。
さらにドイツ 中小企業 コロナ 500億 で検索してみる。

日本ビジネス振興機構(JETRO) ドイツの新型コロナウイルス危機への対応
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/03/6ade786162278259.html

大企業に向けては債務保証(借金の保証人になるから銀行から借りてこい)、中小に対しては労働時間短縮で雇い続けることを要請し、その給与の一部を補償する。また従業員の給与減については、連邦雇用庁が賃金喪失の60%を手当する。

https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/03/9202a2d228e79387.html
注目されていた中小企業ならびに零細企業(従業員10人未満)に対する支援は、融資ではなく給付金(課税対象)に決定した。(中略)もし、家主が家賃を20%以上減額し、かつ給付限度額を超えない場合は、さらに2カ月間の必要資金を申請額に計上できる。

2つ目の記事の記述は家賃支援も含んでいるのでしょうか?

解雇の保護としては6割は相当なものになるけれど、それでも休業への補償とは異なる?

休業を想定した場合の賃金を考えてみるとどうなるのだろう?
解雇せず短時間労働への切り替えを行えば、給与の支払いの一部が政府の負担になる。また労働者の賃金は、それまでからの減額のうち6割を補償。つまり休業した場合賃金は6割にまで下がりうるはず。(稼働を2割まで下げられたとしたら、残り8割の60%の金額を行政が補償・・・合計0.2+0.8*0.6=0.66(66%)

詳しい事情は分からないので、変にドイツ側を過小評価している解釈になってしまっていたら申し訳ない。


対して、日本の支援はどうなっているだろう?
日本の場合、生産指標(売上、営業利益・・・とかかな、なんだろう?)が5%以上さがっていれば企業はこの雇用調整助成金を申請可能で、その分経営規模を縮小し、その際に発生した休業社員の賃金の9割(中小)を補償・・・ということでしょうか。大企業でも75%
ドイツでは減額した分に対する割合での補償なので、どうしても賃金は目減りしてしまうと思われますが、日本の場合助成されるのは賃金の9割。つまり給料はさがらない・・・のかな?


今すぐ休業で給料6割だったら、日本人ならどうするでしょう。5割まで下がるようなら30万もらえるんですけどね。まあ30万円も、4人以上家族ならやや貰える人は出てきた?
もらえない人は”まだ余裕があるんだから、何かを削ればまあ耐えられるだろう”という感じに見られているのでしょう。しかしまあ、家賃や保険等の積み立て金、ローンなど固定で出ていく金額によってはカツカツな例もあると思われますので、給付の条件はもう少し広くていい気がする。30万のほうは迅速にやるつもりだそうなので、その後の社会の様子をみて拡張されることを期待したい。

しかしこの制度、企業側が申請してくれないと一従業員では動けないわけだし、失業したらピンチな社会構造は変わらないので会社にしがみつくしかない。
もうしばらくして、助成金が通って下がった給料が補填されたり、会社が耐えられそうな見通しがついたりして一息ついてくれればいいのですが。


ついで、この企業の助成金、申請しても通らないという噂があります。4.7万件に対し、認可はたった2件であると・・・それは随分厳しくない?

赤旗。雇用調整助成金、支給決定わずか2件。4/14日の記事

実際読んでみればわかるのですが・・・
相談が4万7000件に上る一方、支給決定は2件(3日時点)
4・7万件の相談のうち、支給に向けた手続きに入ったのは2859件、実際に支給申請が受理されたのは214件、支給決定は2件

悪く見ようとすればいくらでも悪く見えるようですが、私はある程度政府寄った解釈で見ますと、

・4.7万の相談は”申請”ではなく相談なので、明らかに申請基準に満たない例や雇用者側からの相談などもあるでは?
・手続きに入ったのは2859件(必要書類の送信、郵送あたり?)
・申請受理は214件(書類を書き上げ提出済?)
・支給決定は2件(書類をチェックし、偉い人が認可)

これが4月3日の時点での内容。
この申請は4月1日に始まり、今後の営業成績次第でもあるわけで6月末まで受け付ける方針だそうです。

開始後3日でこれなので、決定が2件なのはしょうがないでしょう。2859件の手続き入りはちゃんと認められるんじゃないかな?
1か月後あたりに支給を却下された例が多数出てくるようなら、そのときにまた取り上げてもらいたい。


今のマスコミって本当に大丈夫か?
必要な提言や、海外の情報を正しく報道し日本と比較するならそれは必要なことだと思うのだけれど、日本のマスコミはあまりに国民の不安を煽りすぎじゃないかな?
危機感を持つことは重要なので下手に楽観視した記事を書くのは間違いでしょうが、ある程度安心できて、そして一人ひとりがすべきことを示してくれるような記事を書いてほしいものです。
「全く安心などできない。日本の政府はあまりにも危険な暴走をしている。政府を批判する記事しか書きようがない」というのは・・・それはマスコミの記者が既に人一倍混乱していて、平常心を欠いているからなのかもしれませんよ。

2020年4月11日土曜日

コロナ発症後の様子

発症したのは私ではありませんが、
インターネット上(twitter)でコロナに感染して治療を受けている方の情報が見つかります。

「これ絶対コロナだけど検査頼んでも断られる」という書き込みが #隠れコロナ などで多数見つかります。
ほとんどは、想像コロナでしかないと思うのだけど、周囲の人が連絡先や伝えるべき情報をアドバイスした結果、本当に陽性が発覚する例もあるようで。

また、身近な濃厚接触者が先に発症していたために早期に検査を受けた例もあります。

PCR検査を受けるために
「〇〇っていえば検査してもらえる!」という情報があったとして、それはどう考えても悪用されます。窓口側も対処法を考えたり疑ったりするようになると思うので、あくまで正攻法で

・感染源と思われる外出歴(仕事、遊び両方)
・感染を疑う交友関係(外出でなくとも多数の人と飲食することが多いなど)
・感染と思われる症状の期間と症状の重さ

などを予め書き出して、メモにでもまとめて、正確に伝えると検査の必要性をわかってもらえると思う。

症状については重要で、「軽い風邪だと思ってたのが〇日前から、3日前からは38度の熱が出てまだ下がらなくて」というような感じで、全身の痛みやら頭痛やら痰やら、あと味覚障害やらがあるならちゃんと伝える。
具体的な事を言わないと「なんとなく不安だから検査してもらいたい」だけの人になってしまいます。


微熱が5日以上続く、高熱が3日以上続く(高齢者は2日)などの症状を見てからというのは不安もあるかもしれませんが、死ぬほど苦しい症状に悩まされていたコロナ陽性患者でも、現状1週間程度で退院できるようすです。
https://twitter.com/l0dzQHy5xlwa0yQ/media

これも医療崩壊していない現状だからで、入院できない患者が出てきたころには死者が急増すると言われています。

コロナはワクチンを注射することで治る病気かわかりません。
ワクチンとして安全に使えて有効に作用する薬が、量産できるものなのか現状ではわかっていません。

予防接種も同様です。一生に一度の予防で十分な病気になるか、インフルのように1年に1度の摂取が必要な程度しかもたないか。さらには予防が可能かどうかも不明。


現状、コロナはワクチンのような特効薬がなくとも対症療法により治療ができています。ただし本人の免疫力に依存するものなので体力のある若者に有効なだけで高齢者などは対症療法中に体力で負けてしまうことも。

1週間で治る例もあるとはいえ1人ごとに1週間の入院では簡単に病院のベッドが埋まってしまいます。
患者が増えるのは避けられない、すぐには治らない。治す方法よりまず発症数を抑える必要があります。
以前見た、このイメージの形でコロナを抑えていかなければいけないのが現実になってきているようです。



https://blogs.itmedia.co.jp/mohno/2020/03/post_9918.html
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55991750T20C20A2CZ8000/


特効薬というわけでなくとも、いずれ有効な治療法が確立されれば病院で対処できる人数も増えていくでしょう。コロナの終焉はワクチンや撲滅ではなく、もっと曖昧な形になるかもしれません。その目処がつくまでは自粛で患者数を増やさないことが必要になるでしょう。

2020年4月2日木曜日

布マスクの是非(求むエビデンス)

コロナ感染を疑うならまず電話で相談を。
首相官邸 各都道府県の帰国者、接触者相談センター(各都道府県窓口リンクあり)
https://www.kantei.go.jp/jp/pages/corona_news.html

政府が日本全世帯に布マスク2枚を配布

医療関係の先生方のなかにも布マスクは害悪との認識もあり。

エビデンスがある・・・というが、その著者が追補を出しています。(3/30日公開)


概略としては「なにもしないより悪い・・・はさすがにおかしいと身内で議論してた。最終手段ではあるが医療関係者も布マスクしかないなら使わないといけない。ちゃんと洗えばマシな結果になってたはず」というところでしょうか。

アメリカでは医療関係者の装備基準がレスピレーター(軽量ガスマスク)→サージカルマスク→布マスクとランクダウンしていっているらしく、布マスクで大丈夫か相当数の問い合わせがあったそうだで。

政府の対策として布マスク2枚配布がクローズアップされているものの、それ以外でも不織布マスクを月6億枚の生産を実現しているとか。
さらに現在も複数の企業がマスクを作るための設備投資を行っています。
装置の導入にあたり、経済産業省から補助金も出されているようです。
https://www.meti.go.jp/covid-19/

https://www.meti.go.jp/covid-19/mask.html
マスク生産開始企業10社ほどあり。数度の公募が行われていてそこに名乗りを上げた結果で、次の公募は・・・現在のところなし?

マスクの洗浄についても動画が公開されています。
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200319009/20200319009.html


問題は、布マスクの是非なのですが、上記論文内での考慮すべき点として
・布マスクが悪い結果となったことは実験上の結末ではあるのだが、それに対する改善策を考えるべきだった
・5年前に出した論文だが、その後全く同分野での研究が行われてきていない
・布マスクは現在もアジアで(途上国で?)医療従事者が使っている事実があるにもかかわらず、全く対応を考えておらず、また現在の現実的対策として使い捨てマスクが不足する状況下で布マスクを有効活用することから目を背けるべきではない
・布マスクは洗うことで改善の余地があると考えるが、現状では議論も実験も不十分で、完全に保障することはできない。

とのことが述べられています。
要するに、「この論文をエビデンスとして妄信するときではない」ということのようでした。
(理想論として、著者は医療目的ではレスピレーター(医療用ガスマスク)で治療にあたるべきと述べ続けていますので、正直なところ布マスクでは医療従事者向けには不十分という認識はあるのでしょう)
自分の論文1本だけでたいした反響もないまま、文句の付け所がないのかそれとも検証などが一切されていなかったのかな状況では。。。

一応日本には菌に関して論文と考察がありましたが、
ガーゼマスクの菌捕捉効果に関する基礎研究(1986)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/9/1/9_19860401003/_pdf/-char/ja
安静時呼吸 1時間について重層ガーゼの捕菌効果は,その湿度が大きな影響を与え,菌の浸透性を増大させる事が明らかとなった。そして,ガーゼマスクは,厳重な呼気中細菌の遮断を必要とする環境での使用には,ほとんど無効であることを示唆した。

こちらは菌に対してなのでまた別の要素が強すぎるけれど。
上記論文のインフルエンザや新型コロナとは状況が遠すぎる。

いずれにせよ、布マスクは否定されているようです。医療従事者用としては。
また、医療目的での場合効果があっても、市民が使う場合に感染予防としてはかなり限定的。WHOなどが考えを変えつつあるとか、感染の疑われる人がマスクをしない状況が問題なのであってマスクを(布製含め)義務化するために布マスク配布が布石なのかも?という意見があったり。

一般人のマスクについての研究というのは難しいですので。ちゃんとやる人もいればいい加減でろくに実験結果にならない例も多数。子供につけさせてもむしろ悪くなるのは予想に難くない。


・・・と、市民のマスクの利用について書かれているページを見つけました。
マスクによる予防効果の研究結果について、医師により書かれたページ
https://www.lireclinic.com/column/マスクの予防効果について/
非常に重要なページかと思います。

複数のマスク関連の論文より
・サージカルマスクに感染予防効果はない
・さらに感染者自身がマスクしても同居家族の感染率は変わらない
・結核等空気感染を対象に有効とされるN95マスクもインフルエンザへの予防効果がサージカルマスクと差がない

と、かなりマスクの効果が限定的であるというエビデンスが出てしまっているそうで。

医療現場で使い捨てで使用することには意味があるとのことです。あと手袋とゴーグル必須。

一般人がマスクを使って効果があるとすれば
・隙間がないよう正しい手順でマスクを付ける
・マスクや周囲を触らない
・マスクをずらさない、ずらして飲食しない
・外すときにはそのまま捨てて正しい手洗いをする
が必要だそうです。

また、感染者側がマスクを使用するのには一定の効果が期待できると述べていますが、エビデンスにこだわると「感染者がしても無意味」の可能性が否定できなくなってしまうという・・・
(少なくとも壁や手すりにそのまま鼻水が飛ぶのを抑えられるはずなのだけれど・・・)

有効な対策としては手洗い、首から上に触らないなどが挙げられています。

うがいはどうなんだろう・・・
なにかで「60日の感染予防に40%から30%まで下げられた」みたいなのを見たような?
うがいによるウイルス除去というよりものどの健康に有効な感じでしょうか。ヨウ素系の殺菌作用は保護に働く菌を殺してしまう可能性から効果が下がるそうです。

インフルエンザ予防ガイド
https://www.meiji.co.jp/influ-navi/prevention/detail02.html
インフルエンザに関する記事ですが、空気感染、飛沫感染、接触感染などが述べられています。

インフルも空気感染しないんだなあ・・・そうだっけ?
空気感染するものは結核と麻疹と水疱瘡だけらしい

空気感染(飛沫核感染)でも感染すると紹介されているけど、これはちょっと話題に出たエアロゾルによる感染で、対策として
・締め切った部屋
・室温が低い
・空気の乾燥

を避けるといいって・・・もうコロナって普通のインフル同様に感染するやつですね


3密と言われる
・密閉した部屋を避ける
・密集した人の中に入らない
・人と密着しない

あたりをがんばるしかないのかな。

小池知事が「ぬるま湯でやってきたけどここからは」というのは違うと思う。
ぬるま湯でやっているのは強い命令を出して責任や補償を求められないように。
以前、私が残業を遠回しに指示された際、「残業ですか?」と聞いたら全力で否定されたのと同じ話。

ぬるま湯なのは政治のほうで、ガチるんだったらケツ持つ姿勢を示して命令を出すさないと。

日本は自粛を要請するわりに補償を出さない変な国といった芸人もいたがそうでもあるまい。
自粛で留めようとするのはお金を払いたくない部分があるわけだけど、それでも海外でお金を払うのは自粛するわけがないって割り切ってるからです。
ゴミに税金をかけたりするのも税収を当てにしているのではなくマクロな視点でゴミの量が減ることが期待できるから。
同様に国民を動かそうとしたらお金か刑罰で利害を設定することになります。日本人の民度に賭けた形であれば、別におかしくなんてないですね。
まあ、日本でも国民に期待してみたけれど、結局できなかったというのが顛末なのですけれど。
民主主義国家であるためにはこういう場面で、国民ひとりひとりが国全体を考えた行動をとれる必要があるのですが(不断の努力で維持せよという部分)、結局、日本人に民主主義は早すぎるのかもしれません。

非常事態宣言を出しても自衛隊に活動を要請できるくらいなのでは?
それでいて国民を銃で脅せるくらいになるわけでもなし。ある意味リベラルも現在では自衛隊に期待している風なわけで、一丸となって事にあたれることを期待したい。
検疫くらいは命令できるようじゃないとなあ・・・

2020年3月30日月曜日

新型コロナは自然発生の可能性が高い。人工ウイルスの可能性は低め

コロナは果たして人工ウイルスか。
中国の公式発表は信じられないね。SARSに続いて2回目だよ。
武漢にはバイオセーフティLv4のウイルス研究所があるし、そりゃ疑わしいって思うね。HIVと同じ塩基配列も出たようだし

・・・しかし、アメリカの国立衛生研究所(NIH)の所長、フランシス・コリンズはCOVID-19が自然由来でありラボで人工的に作られたものではないとの見解を出しました。

米国立衛生研究所所長「コロナは自然発生したもの」
https://news.nicovideo.jp/watch/nw6928100?news_ref=top_10

レコードチャイナは正直信じられないので、ちょっと情報源を探してみた。

情報元NIHディレクターブログ
https://directorsblog.nih.gov/2020/03/26/genomic-research-points-to-natural-origin-of-covid-19/

研究所が少しかかわったテリューン大の研究結果がこちら

テリューン大学 (ニューオーリンズ)の大学による論文
https://www.nature.com/articles/s41591-020-0820-9

correspondenceという速報的な扱いではあるものの、3月17日に publishedなので編集部側では査読を行って公開を決定したもので、ちょっとしたウワサなどの域を出た歴とした研究結果となります。

コロナの構造、由来の決定版というより、第一報としてこの結果をどう思う?という提示であるため、今後また違う結果が出てくる可能性も・・・?という余地はありますが、暫定的に最も新しく詳細な研究結果

HIVと同じ構造・・・というものも一時提案されたものの、関連しそうな配列は短いもので、偶然と考えられる範囲のものであり、提案者も意見を取り下げているとのこと。

2019コロナに挿入された特徴的な類似性について(取り下げ済:withdrawn)
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2020.01.30.927871v1

エイズ用の薬が効くというのもありましたが、薬はDNAの一部の配列に作用?するような
ものもあるものの、この配列とは別の部分に作用するものなので、コロナにも効いた点はうれしい誤算のようなものかと。

上記のHIV構造との類似は武漢のそのへんで1月以降にも捕まえたコウモリからも見られたようなので、普通に現地のコウモリに感染するコロナウイルスが持っている特徴ということでしょうか。

コロナウイルスの細胞侵入機構:病原性発現との関連(スパイク部分の特殊な作用について)
http://jsv.umin.jp/journal/v56-2pdf/virus56-2_165-172.pdf

血圧の制御に関わるACE2という酵素に結び付くことでSARSのような症状を起こす。ACE2は十二指腸や腎臓に多く存在するが、この酵素が不足することで肺炎や敗血症のような肺疾患を起こすとか。
(煙草を吸うとACE2が減る→ネズミでACE2を減らしてみる→肺炎を確認)

所長のブログによると、新型コロナの構造でコンピュータ予測をすると「SARSみたいには働かないだろう」と予想される要素があったそうです。しかし、実際にはやはり強くACE2と結びつく結果が得られている。これが「人工的でない」根拠になりうると。
コンピュータ予想でスカになると分かっているものをわざわざ兵器として研究するか?という部分から、兵器開発を否定できるだろうという考えでしょうか。

宿主となる動物の中で人に有害に変質したか、人に入り込んでいて最近ついに人に害を与えるようになったか・・・前者のほうがありそうと述べています。

後者でもありえなくはないのかな?擬陽性やら軽症の新型コロナやらは発症する能力のない類似のウイルスという可能性も。コンピュータ予想で新型コロナはACE2と結びつかないはずとのことなのだし。

人工物かどうか議論の余地はあるとはいえ、そんなことよりも衛生に気を付け、混雑を避けることに集中したほうがいいでしょう。次に嫌なウワサを聞いたら米政府のコロナの噂対策本部を覗いてみるといいよとのことでした。


十二指腸や腎臓という部分は興味を惹かれる話でした。
肺炎を解消し、鼻水などからウイルスが出てこなくなっても、腎臓などにはウイルスが残っているのかもしれません。そちらまで治療しないと再発してしまうのかも。
また、MERSのときにはラクダの尿から感染するという噂もありました。腎臓由来で、尿にもウイルスが含まれているのかもしれません。

現在、抗体検査としては血液を利用するらしく採血をする必要があり、病院等での検査が必要になるものの、尿から見られる抗体検査薬ができれば自宅で一人で検査できるようになるのかも。

2020年3月29日日曜日

厚生労働省の、コロナ蔓延の定義とは

新型コロナ「蔓延の恐れが高い」
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20200326-OYT1T50199/

蔓延してるだろう?という反応が多いものの、この「蔓延」は言葉の定義が気になるところ

日本感染症学会「水際対策から感染蔓延期に移行するときの注意点」
http://www.kansensho.or.jp/modules/news/index.php?content_id=132

蔓延に反する言葉として水際対策が出てくるので、もう水際対策だけでは対処できないということだろうか。
依然として海外帰国組が広めている印象もあるけど。

仮に、蔓延が「感染経路が特定できず、感染拡大が水際対策だけでは止められない」(発症者の半数以上が・・・)などの定義があるのであればそれもあわせて説明してほしかった。

カタカナの用語がわかりにくいという指摘が河野大臣からあった。ロックダウンやらクラスターやらは、コロナが世界的に広がっている段階である以上、共通の言葉を使ったほうが海外報道と齟齬が起こらない面で有効かとも思ったけれど。

しかしこれでは日本語が通じていない状況を疑ってしまうし、そもそも情報が足りないとも感じています。まあマスコミがまともに機能してないんだろうなあといったところ。


給付金はどうなっていくのでしょう。

自営業や中小では深刻な事態に陥りやすい状況で、そういった業種を中心に今を耐える手段がほしい。

麻生大臣は銀行の話をしていましたが「銀行が機能してればな」的な発言としては間違っていないのですが、その点借りやすくする施策はあるのでしょうか。一定期間内の金利は政府が持つとか。

銀行も金融業として終わってるようですね。バブル期で盛大にやらかしたのでもうリスクが一切とれない。

給付は現金か商品券か・・・
経済刺激策としてなら、期間限定の商品券は有効と言われています。現金ばらまいても、貯蓄に回ってしまう傾向が高い。商品券の場合、券を使って使わなくなった現金はやはり貯蓄に回る・・・とはいえ、短期的であれ消費活動にまわるお金は発生する。

・・・私の分の地域振興券は制服仕立てるのに使ったので経済の活性化に寄与する使い道かは不明。

しかし今は経済を回すタイミングではないということで反発が。
今は耐える形のほうが正しいのでしょう。そのためには消費を促すのではないとして・・・全国民に給付というのは長続きさせにくい。世界的にもどこまで耐えられるか

飲食店が弁当の形で販売するとか色々工夫されている様子。長く耐えるためには在宅の仕事やらで経済の形をかえていく必要もあるのでしょう。外食やイベント会社などが大ダメージなのは周知ですが、工場なども停止やら遅れやらあるようで、そういうところは部品を中国に依存しているからだったり。給付にせよ施策にせよ、政府がやることは多数あると思います。迅速に対応していってほしい。責任は負うものではなく果たすものだと思いますので、野党もちゃんと協力して事にあたってほしいもの。

2020年3月23日月曜日

新型コロナ PCR検査を拒否される理由

長いので、太字だけ読めばいいように配慮して書きます。

前回のPCR検査の記事により、時間がかかる検査で、複雑なものであることを紹介しました。
また、専用の装置が必要で、これは100~400万ほどするようなのですが、基本的には病気の診断機というより実験機器であるかと。大学病院になら大学の研究設備内にあるかもしれませんが、一般的な病院内にはないんじゃないかな?というものになりそう。

ここでは、検査は第一の発見のための手段ではなく、最終的な確認程度のものであることを説明したいです。


・「感染している」 と 「ウイルスが見つかる」 は別物
軽い症状に対し、PCR検査をしない理由として人手の問題もあるでしょうが、検査をしてウイルスを検出できるのは果たしてどの程度進行してからなのでしょう。
ウイルスが検出されているということは、ウイルスが体の中で繁殖しているということではあるものの、今まさに入ったばかりとなると、検出されない時期もあるでしょう。
そもそも、空気感染ではなく飛沫、接触で口から胃のほうへ入ってくる病気でありながら肺炎に至り、唾や鼻水から感染が広がる・・・消化器系(胃や腸)から呼吸器系(肺)へ移動しているように見えます。増殖し、鼻水として出てくるのはずっと後。ウイルスが増殖している場所はどこなのでしょう?血液中?

陰性だったはずの人が陽性に変わる・・・と報じられ、恐怖を煽っていますが、そこに未知のメカニズムが存在しているという可能性もゼロではないものの、実はもっと簡単な理由として数が少ないだけなのでは?

なお、ウイルスや菌の観察についても、温度を温めたり栄養を与えたりして、菌などを増殖させるプロセスもあります。測定装置の規定量以上ないと、検出が困難なはずです。軽症な人では検査しても意味がないというのが実態ではないでしょうか。鼻水が出るので念のために検査を・・・と思っても、もう検査する前から陽性とは出ないってわかってしまうという。たとえ前日にコロナに感染している場合であったとしても。



PCR検査は絶対ではない。
前のPCR検査法の記事とあわせ、PCR検査について、「あまりたいしたことはない」と感じられているのではないでしょうか。
「医者はあまり大したことないものを妄信している」といいたいわけではありませんし、「大した事ないものであっても、多少なりとも信頼できるものはこれしかないのだから、PCRは現状最重要な検査なのではないか?検査は可能な限り行うべきなのではないか」という考えもあると思いますが、現実的とはいいがたいものがあります。

実際、時間と人手が無限にあればやったほうがいいんでしょう。希望者と言わず国民全員、毎日1回測れというのを世界中でできれば、新型コロナ封じ込めはずっと進むはず。
しかし、時間、人手(+分析装置数)の問題からそうはいかないので、「まずコロナではないだろう」という場面では検査不要となります。

前述のとおり、新型コロナのように人体に有害なものであっても、PCR検査では「新型コロナと同じような影」を出現させてしまいうことがあります。

感染していても、初期段階では鼻水などからウイルスが出ないかもしれない
感染していなくても陽性に見える結果が混じってしまうかも(擬陽性)

なら、どうすれば信頼性が得られるかといえば、

新型コロナであることの判定としては、
・新型コロナ感染源との接触の疑いが濃い+陽性なら感染
・新型コロナと疑わしき症状+陽性なら感染

といった複数の条件を合わせて判定することになるでしょう。
PCR検査を絶対的な指標として妄信することは不可能。
ただし、

 武漢に行ったことがある人なら、病気でなくても検査や隔離を検討したほうがいいでしょう。
 インフルエンザのような発熱が続いたり肺炎で疑われるなら、親交関係に感染源が見られなくともPCR検査をしたほうがいいでしょう。
 健康そのものな引きこもりでも擬陽性を出す可能性はありうる。もちろん新型コロナには感染していなくても。

満員電車にも乗らず知り合いに海外渡航者もおらず、ちょっと風邪っぽいだけで、「一応検査してもらえませんか?」という人を検査していたらきりがない。
「かなり疑わしい40度の熱があったけど検査拒否された人いるらしいぞ」とかいう人もいるかもしれませんが無責任な伝聞情報はどこまでも進化しますので・・・
偉い人はコロナ感染をひろがっているように見せたくないと言われます。いわゆる事なかれ主義で。しかし医者としても見逃しをやらかしたら責任を問われます。事なかれ主義であればなるべく検査はするでしょう。


・空気感染ではない・・・ことの正しい理解
新型コロナは(エアロゾルによるものを除いて)接触感染、飛沫感染が主なものとなります。
対して、空気感染ということになるとより簡単に感染は広がってしまいます。
空気感染を防ぐには、健康な人であってもマスクなどが有効になります。

空気感染が疑われる場合には、くしゃみによる感染は10メートルにも及ぶと言われます。
テピカジェル インフルエンザの感染経路
https://www.tepika.net/column/vol41.html

10メートルの場合は気づかなくても感染してしまう危険が高く、マスクが有効になるでしょう。しかし飛沫感染程度ということで、新型コロナは2メートル程度。くしゃみを浴びるくらいな距離にいなければ感染の可能性は低い。

また換気の悪い場所が危険と言われますが、空気感染ではないもののエアロゾルが怖いようです。エアロゾルにより、空調を通じて広く感染したというニュースが武漢のほうだったかにありました。
エアロゾルというものは空気中で霧状に見えるくらいになっているもので、こうなると感染は拡大しやすい。
映画館やコンサートホールで非常灯まわりに霧状のものが見える状態がこれでしょうか。
人が集まって騒ぐクラブによる感染も、エアロゾルが発生していると疑われるでしょう。
(クラブの感染では、ハイタッチしたり皆で同じ箱のポップコーンを食べたりするくらいの、いわゆる濃厚接触も起こりやすいと思われる)

このような状況は空気感染同様、マスクを顔に密に張り付けた状態でないと対策しにくいでしょう。状況を避けるのが有効となるかと。

むわっとくるような場面を避けたとしても、接触による感染は起こりやすい。
ジムでの感染を考えるに、
・トレーニング機器に触る
・機器に触った手で汗をかく(汗にはウイルスは含まれていないらしい)
・汗がついた手をタオルで拭く。それからタオルで顔も拭く

といった形が怖いんじゃないかな?タオルも椅子の上とかに置きがち。

電車でつり革を介して広がりそうではあるけれど、顔には触らないので現状拡散は起きていない印象。
しかし夏頃に顔に汗をかくようになってくると、感染が再び広がる危険はあるかも?

また、感染というとウィルスを吸い込んだりして感染する空気感染のイメージが強く、マスクの印象が強いものの、このウイルスの感染は空気感染を除外して考えられています。
それで抑えられているのだから、ある程度信用していいと思うのですが、そうなると気にするべき要素というのは、やはり食事でしょう。

主な感染経路は食事で、口から入ってくる可能性が高い。
濃厚接触による感染とはいえ、手でふれただけで感染しているわけではない。
手で触れ、それが食事などの際に口に入らなければ感染することはないはず。
ジムの例では手の汗を拭いたタオルで顔を拭き、その後唇を舐めるなどの形で体に入ったのではないだろうか。
マスクをしてガードしていても、食事時にはそれを外して手で食べ物を口に入れていくのだから、接触感染に対しマスクの防御力は低い。

拡散させうる側はマスクでくしゃみや咳を止めることが有効ではあるが、コロナの防衛にマスクの優先度が低いというのはこういうことだと思います。
至近距離から咳やくしゃみを浴びせられるのは危険ですが、街中ではそこまで警戒するほどではない(空気感染するレベルの病原体ならマスクによる防衛は有効になる)
実際に病人に接する医師などや、不特定多数の人と近づく必要のあるお店のレジの店員などはマスクをしておくことが有効だと思いますが。
手洗いのほうが重要と。そのほか外出後や食事の前にうがいするくらいで十分という面はあるのでしょう。

感染しても検出されない・・・その期間をどう過ごすか
発症して重態になるまで待てというのか?というわけにもいかない。

まずは電話で相談を。
首相官邸 各都道府県の帰国者、接触者相談センター
https://www.kantei.go.jp/jp/pages/corona_news.html
バスやタクシーを使ったり、病院の待合室で数時間待ったりはお互いに危険があるため、本当に怪しいようであれば救急車を出してくれるのではないか。

海外渡航などが重視されていますが、接触感染している可能性はあります。その場合、優先度を低くみられてしまいますので、初期の対応は遅れてしまうかもしれない。
若者は治る例も多いようですが、重態化し、肺炎になるようでは高齢者は危ないかもしれない。

発症が疑われる際の対処法は、報道されているように初期の高熱に対し無理をしないこと。この段階では重めの風邪、インフルの可能性も考えられ、安静にしていれば収まる場合も。インフルエンザは3~4日でピークを過ぎるとのこと。ここで無理をしていては風邪でも長引いたり、コロナやインフルが感染したりするので注意。
7日経っても・・・というのがコロナと判断してもらえるラインのよう。正直、熱を出したまま7日も待ちたくないですね。

感染症学会 ガイドライン?
1週間以上続く37.5度以上の熱、または1週間以内であっても高熱が続き、呼吸が困難なほどの呼吸器疾患が肺炎を併発していることの目安となるようです。


肺炎から一定の水準までの改善の例
もともと入院、もしくは通院していたケースで迅速に治療が行われた例であるものの、肺炎を発症した状態から治癒した事例が公開されています。

1人は軽度の肺炎からの軽快?で、2人は人工呼吸器を必要とするほどに悪化したものの、現在ではそれを必要としなくなるまでに改善されたとのこと。

市内病院で経験した人工呼吸装置が必要であったCOVID-19肺炎の感染対策、治療について

「軽快」やら「人工呼吸器離脱」やらで、医者があまり軽々しく完治とか快復とか寛解とか言ってしまわないのは、再発の警戒やらを警戒した言い回しのようなもので、一般的に見れば肺炎が治った例が3件あるということでしょう。

海外では感染拡大が起こっている地域もあり、発症したらひどいものであることは確かなものの、治療できないものではない。

マスクはいつまで足りないのかな?
マスクが感染を防ぐために有効か否か、満員電車に乗るやら接客業であるならしたほうがいいと思うものの・・・
マスクが品薄なほど使用されていることは、感染拡大に一定の抑止効果を出している面もあると思います。しかし発症が疑われた際などに、コンビニでマスクが買えるようでないと感染者側が対処できない面もあるので、はやく簡単にマスクを買える状態になっていてほしいものです。

2020年3月21日土曜日

新型コロナ PCR検査は難しい

私は医者でもないし生物系の実験に詳しいわけではないものの、コロナの分析に使われているPCR法というものについて調べてみた結果をここに書いておきます。
長いので、太字だけ読めばだいたいわかるように書きます。

この手法について、下の画像1枚だけでなんとなく理解していただきたい。


thermofisher(分析機器メーカー)
https://www.thermofisher.com/blog/learning-at-the-bench/qpcr-basic37/
写真は上記サイトから。

PCR法により、新型コロナ感染の有無が判定可能!といっても上記のような結果が出ます。
6時間後くらいに。

分からないということが分かった。

上記のグラフは、当然コロナの分析を行っているものではありませんが、手法の簡単な説明としては、

新型コロナのDNA(RNA)を取り出し、それを時間経過、または反応を起こさせた回数によってDNAの鎖を千切れさせていき、その結果DNAの長さが短くなったことを微細な振動への反応速度から判定する・・・というものになるでしょうか。見ているのは千切れていく速度か?

太い横線Threshold(しきい値)に対し、サンプルとして得たDNAのほどけていくデータがぶつかった点がCt1、Ct2、Ct3、Ct4と下に表示されています。
このCt値というものが重要なようで、しきい値にぶつかるまでの速さによってDNAの種類の違いが見える様子。4種類のDNAが見られ、それぞれ何であるのか、ある程度目安が付けられる。というもの。

実験手順としてはDNAと取り出すたんぱく質を溶かすような溶液に入れ、一定の温度で6時間保ち、頃合いを見て測定装置に入れて…となるが、こう〇×で答えがでるものでないとなると、ちょっとした綿棒から溶液へのサンプルの入れ方だとか、使用後の装置の洗浄だとかで細かくデータが狂う。出てくる結果も、判で押したように正確に全開と同じものではなくて・・・観察する人の経験と知識がものをいう形だったり。

産経新聞より、感染の簡単診断、確立急ぐ
https://www.sankei.com/affairs/news/200303/afr2003030026-n1.html

写真は上記ページから

イメージされるのはこのような検査手法だと思うのだが、こういうものは新しい病気に対しすぐには開発できないし、炭そ菌のようにもともとある病気であっても、感染拡大時、検査薬の在庫がどれくらいあるやら。

日経新聞の記事によれば、シンガポールで簡易的に行うことができる手法が導入されている例もあるとのことですが、判定の信頼性は低いものもある?とのことです。
日経新聞 よくわかるウイルス検査(コロナ)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56653880R10C20A3I00000/

上記記事内に、「PCR法の検査制度は高い。ほぼ確実にウイルスの有無がわかる」と書かれていますが、のちに陽性と判明する人が陰性と出ることも多く、また擬陽性であることも多いとか?

擬陽性については現状諸説あり、PCRの検査も1度に複数の試薬でDNAを切断させ、同時に4~6くらいのパターンを見比べるので間違えることはないとの意見も。
また、陽性であっても発症は弱いまま完治してしまう例なども知られるようになってきています。なので実は擬陽性ではなかったという可能性もありそう。

簡易に行うことができるものは上記の会社のように、現在開発している場所があるようで、シンガポールで導入されているものはいち早く開発に成功したものを使っているらしい?

このイムノクロマト法については、インフルエンザやノロウイルスの検出について実用化されているもののようで、検査の簡易さ、専用装置が不要などの点で優れているので、数をこなすことには向いているはず。

新型コロナウイルスの感染検査 試薬キット3/16日から国内販売
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2003/13/news055.html
10回分で2万円。血液をとる必要がある模様。

PCR検査のほうは、試薬のコストなどで言うと1回あたり5000円くらい?
そこに装置利用、人件費込みで1万3千円~1万8千円がかかる計算になるとか。

コロナの検査に保険適用へ。ただし自己負担ゼロで実施
http://www.news24.jp/articles/2020/02/29/07602200.html

上記の試薬による一発判定、妊娠検査薬を思い出しますが、あれもイムノクロマト法で、ある種のタンパク質に反応するように作ってあるものらしい。ネットで拾える説明書には、糖尿、尿蛋白、血尿で反応することもあるということで、やはり検出されるものと条件が一致してしまうと誤検出が起こってしまうようです。

インフルエンザ向けのイムノクロマト法のキットの性能評価。
http://journal.kansensho.or.jp/Disp?pdf=0750090792.pdf
PCRに比べ70%ほど検出率が下がることも?
またPCR法に比べ100倍ほどのウイルス濃度がなければ検出できないようにも見えますが・・・検出限界の調査のようなものなので、あえて薄いサンプルで比較しているようなので、現実にどれくらい有効性に差がでるのかは不明。


先日、臨床検査技師の方がコロナの診断に尽力する方々のことをツイッターで紹介していました。
現在、PCR検査を担当しているのはリヴァイ班のようなエリートチームでその人たちが全力で対応を行っているとのこと。そしてリヴァイ班という言葉でバズる。
バズったことに驚いてか、もう動画は消してしまったのでしょうか。

紹介した方はPCR検査には携わっていないのだそうですが、そのメンツのすごさやらその手法の難しさやらは実感している様子で、そう簡単な検査方法ではないことをわかってほしいということでした。

科学技術の分析というものは、重力波の検出であるとかの手法を説明する際「科学的な分析手段として見えてくるものは相手の影絵のようなもので、その影を見ながら相手の正体に近づいていかなければならない」と説明されることがあります。

PCR法についても同様です。
新型コロナのDNA(RNA)の長さを見ているもので、その短くなっていく速度、短くなり始める時間などを見てコロナであるかそうでないかを判定するというもの。

これは「身長と足のサイズだけを数字で示されるので、そのデータに合致する芸能人が誰か当ててみろ」というくらいの分析手法であると言えます。

既に新型コロナが示す検査結果は手元にあるので、それと同じ傾向を示すデータが得られたなら、それは新型コロナである可能性がある というわけになります。

・・・しかし、世界には雑多な生物がに存在しているので、ひょっとしたら前日に行った登山で体内に入った、軽い風邪程度のウィルスなどが同じくらいの曲線を見せる可能性も否定できません。
そっくりさんはそうはいないとはいっても、PCR検査で同じ結果を出すもの(鎖の長さ、千切れ方の傾向が同じまたは身長と足のサイズが一致する人)くらいならいくら存在していてもおかしくありません。
(毒性やらを見ているわけではないので、まったく無害なウイルス、DNAデータであってもコロナと同じように見える可能性があります)
しかし、複数のDNA切断パターンを試す場合、複数のパターンでも一致する例は少なくなっていくため、通常のPCR検査では相当高い精度で目的とするウイルスを識別できるため、PCR法によるコロナ診断の信頼性は問題ない水準であると推定している人もいます。

こういった誤診断?にまつわる漫画として、検査技師がメインものがあります。
グランドジャンプ ラジエーションハウス
http://grandjump.shueisha.co.jp/manga/radiation.html

レントゲンを見て、「よくある病気ですね」と判断されるものの、レントゲンの影の大きさに比べ患者が訴える痛みがいように大きかったり、レントゲンの影が見える位置が微妙に違ったり・・・といった部分から珍しい病気の兆候を見つけ出すという内容です。

〇×で判定できるものではなく、見るべき人が詳しく分析する必要があるようです。

2020年2月19日水曜日

花粉症と乳酸菌(バイオガイア)

乳酸菌取ってるぅ?


・・・去年、花粉症にはヨーグルトが効く的なおすすめをいただいたのですが、ずっと前からそんなの飲んでたなと。

バイオガイア

そこらのヨーグルトで十分なの?と思って少し試してみたけど、あんまり効果を感じられませんでした。
上記のバイオガイアは用法としては口臭予防と書いてあるのですが、ヨーグルト風味の味で乳酸菌を胃腸にもたらすサプリのようで、私は花粉症にオススメということで売ってもらいました。
少々お高いですが、私は効きました。

こちらの方も効果を実感できている模様
ひきぶろ

毎年、3月ごろには花粉症がひどくなります。
一番ひどかったのは小学生のころだったと思うのですが、中学、高校と何らかの薬を処方してもらっている間はそれなりに抑えられていました。

実家を離れて、以前飲んでいた薬を処方してもらえる場所がなくなってしまい・・・とりあえず近くの薬局で「花粉症に効く薬ありませんか?」と聞いたところ、薬剤師さん(?)にお勧めされたのが上記のバイオガイア。

体質の改善を目的とするもので、薬というわけではないが花粉症を抑える効果が期待できるので、まずはこれを飲んでみてくださいという感じで勧められました。

そのほか、一応即座に効果があるものとしてのど飴的なものと花粉症を含むアレルギー性鼻炎の薬も買ったのですが、基本的にバイオガイアだけで十分に効いてくれたため、そちらは使用しませんでした。

1錠飲んで・・・というより子供向けイチゴヨーグルト味なタブレットなので飲み込む必要もなく、口に入れて舐めれば、だいたい4,5日ほどの間は花粉症が抑えられます。
花粉症の影響が感じられたころに使用し、再びつらくなってきたあたりでもう1つ・・・というくらいで使っていますが、1年あたり4,5粒でシーズンを乗り越えられてます。
鼻水ズルズルでくしゃみが出続ける状態から、鼻の奥がちょっと詰まってる程度の軽い鼻炎に落ち着きます。
鼻炎のほうはシーズン以外でも多少鼻詰まりを感じることがあり、1度副鼻腔炎と診断されたことがありました。花粉症の影響で鼻づまりが起こっての炎症であるようで、こっちは別の治療が必要かもしれません。


医師のブログで紹介している情報(厚生労働省のもの)では、乳酸菌が効く花粉症患者は30%程度とのこと。

五本田クリニック


私の場合、1つぶ使用して半日後くらいには効果が得られているので、そういうものだと思っていた部分がありますが、時間をかけて体質改善するためのサプリのようなので、毎日1粒ずつで1月くらい飲み続けて様子を見てみてください。
バイオガイアは30粒で3000円ほどと少々値が張ります。1箱分続けて効果が出なかったら、多分効かなかったということになると思います・・・