2020年4月2日木曜日

布マスクの是非(求むエビデンス)

コロナ感染を疑うならまず電話で相談を。
首相官邸 各都道府県の帰国者、接触者相談センター(各都道府県窓口リンクあり)
https://www.kantei.go.jp/jp/pages/corona_news.html

政府が日本全世帯に布マスク2枚を配布

医療関係の先生方のなかにも布マスクは害悪との認識もあり。

エビデンスがある・・・というが、その著者が追補を出しています。(3/30日公開)


概略としては「なにもしないより悪い・・・はさすがにおかしいと身内で議論してた。最終手段ではあるが医療関係者も布マスクしかないなら使わないといけない。ちゃんと洗えばマシな結果になってたはず」というところでしょうか。

アメリカでは医療関係者の装備基準がレスピレーター(軽量ガスマスク)→サージカルマスク→布マスクとランクダウンしていっているらしく、布マスクで大丈夫か相当数の問い合わせがあったそうだで。

政府の対策として布マスク2枚配布がクローズアップされているものの、それ以外でも不織布マスクを月6億枚の生産を実現しているとか。
さらに現在も複数の企業がマスクを作るための設備投資を行っています。
装置の導入にあたり、経済産業省から補助金も出されているようです。
https://www.meti.go.jp/covid-19/

https://www.meti.go.jp/covid-19/mask.html
マスク生産開始企業10社ほどあり。数度の公募が行われていてそこに名乗りを上げた結果で、次の公募は・・・現在のところなし?

マスクの洗浄についても動画が公開されています。
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200319009/20200319009.html


問題は、布マスクの是非なのですが、上記論文内での考慮すべき点として
・布マスクが悪い結果となったことは実験上の結末ではあるのだが、それに対する改善策を考えるべきだった
・5年前に出した論文だが、その後全く同分野での研究が行われてきていない
・布マスクは現在もアジアで(途上国で?)医療従事者が使っている事実があるにもかかわらず、全く対応を考えておらず、また現在の現実的対策として使い捨てマスクが不足する状況下で布マスクを有効活用することから目を背けるべきではない
・布マスクは洗うことで改善の余地があると考えるが、現状では議論も実験も不十分で、完全に保障することはできない。

とのことが述べられています。
要するに、「この論文をエビデンスとして妄信するときではない」ということのようでした。
(理想論として、著者は医療目的ではレスピレーター(医療用ガスマスク)で治療にあたるべきと述べ続けていますので、正直なところ布マスクでは医療従事者向けには不十分という認識はあるのでしょう)
自分の論文1本だけでたいした反響もないまま、文句の付け所がないのかそれとも検証などが一切されていなかったのかな状況では。。。

一応日本には菌に関して論文と考察がありましたが、
ガーゼマスクの菌捕捉効果に関する基礎研究(1986)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/9/1/9_19860401003/_pdf/-char/ja
安静時呼吸 1時間について重層ガーゼの捕菌効果は,その湿度が大きな影響を与え,菌の浸透性を増大させる事が明らかとなった。そして,ガーゼマスクは,厳重な呼気中細菌の遮断を必要とする環境での使用には,ほとんど無効であることを示唆した。

こちらは菌に対してなのでまた別の要素が強すぎるけれど。
上記論文のインフルエンザや新型コロナとは状況が遠すぎる。

いずれにせよ、布マスクは否定されているようです。医療従事者用としては。
また、医療目的での場合効果があっても、市民が使う場合に感染予防としてはかなり限定的。WHOなどが考えを変えつつあるとか、感染の疑われる人がマスクをしない状況が問題なのであってマスクを(布製含め)義務化するために布マスク配布が布石なのかも?という意見があったり。

一般人のマスクについての研究というのは難しいですので。ちゃんとやる人もいればいい加減でろくに実験結果にならない例も多数。子供につけさせてもむしろ悪くなるのは予想に難くない。


・・・と、市民のマスクの利用について書かれているページを見つけました。
マスクによる予防効果の研究結果について、医師により書かれたページ
https://www.lireclinic.com/column/マスクの予防効果について/
非常に重要なページかと思います。

複数のマスク関連の論文より
・サージカルマスクに感染予防効果はない
・さらに感染者自身がマスクしても同居家族の感染率は変わらない
・結核等空気感染を対象に有効とされるN95マスクもインフルエンザへの予防効果がサージカルマスクと差がない

と、かなりマスクの効果が限定的であるというエビデンスが出てしまっているそうで。

医療現場で使い捨てで使用することには意味があるとのことです。あと手袋とゴーグル必須。

一般人がマスクを使って効果があるとすれば
・隙間がないよう正しい手順でマスクを付ける
・マスクや周囲を触らない
・マスクをずらさない、ずらして飲食しない
・外すときにはそのまま捨てて正しい手洗いをする
が必要だそうです。

また、感染者側がマスクを使用するのには一定の効果が期待できると述べていますが、エビデンスにこだわると「感染者がしても無意味」の可能性が否定できなくなってしまうという・・・
(少なくとも壁や手すりにそのまま鼻水が飛ぶのを抑えられるはずなのだけれど・・・)

有効な対策としては手洗い、首から上に触らないなどが挙げられています。

うがいはどうなんだろう・・・
なにかで「60日の感染予防に40%から30%まで下げられた」みたいなのを見たような?
うがいによるウイルス除去というよりものどの健康に有効な感じでしょうか。ヨウ素系の殺菌作用は保護に働く菌を殺してしまう可能性から効果が下がるそうです。

インフルエンザ予防ガイド
https://www.meiji.co.jp/influ-navi/prevention/detail02.html
インフルエンザに関する記事ですが、空気感染、飛沫感染、接触感染などが述べられています。

インフルも空気感染しないんだなあ・・・そうだっけ?
空気感染するものは結核と麻疹と水疱瘡だけらしい

空気感染(飛沫核感染)でも感染すると紹介されているけど、これはちょっと話題に出たエアロゾルによる感染で、対策として
・締め切った部屋
・室温が低い
・空気の乾燥

を避けるといいって・・・もうコロナって普通のインフル同様に感染するやつですね


3密と言われる
・密閉した部屋を避ける
・密集した人の中に入らない
・人と密着しない

あたりをがんばるしかないのかな。

小池知事が「ぬるま湯でやってきたけどここからは」というのは違うと思う。
ぬるま湯でやっているのは強い命令を出して責任や補償を求められないように。
以前、私が残業を遠回しに指示された際、「残業ですか?」と聞いたら全力で否定されたのと同じ話。

ぬるま湯なのは政治のほうで、ガチるんだったらケツ持つ姿勢を示して命令を出すさないと。

日本は自粛を要請するわりに補償を出さない変な国といった芸人もいたがそうでもあるまい。
自粛で留めようとするのはお金を払いたくない部分があるわけだけど、それでも海外でお金を払うのは自粛するわけがないって割り切ってるからです。
ゴミに税金をかけたりするのも税収を当てにしているのではなくマクロな視点でゴミの量が減ることが期待できるから。
同様に国民を動かそうとしたらお金か刑罰で利害を設定することになります。日本人の民度に賭けた形であれば、別におかしくなんてないですね。
まあ、日本でも国民に期待してみたけれど、結局できなかったというのが顛末なのですけれど。
民主主義国家であるためにはこういう場面で、国民ひとりひとりが国全体を考えた行動をとれる必要があるのですが(不断の努力で維持せよという部分)、結局、日本人に民主主義は早すぎるのかもしれません。

非常事態宣言を出しても自衛隊に活動を要請できるくらいなのでは?
それでいて国民を銃で脅せるくらいになるわけでもなし。ある意味リベラルも現在では自衛隊に期待している風なわけで、一丸となって事にあたれることを期待したい。
検疫くらいは命令できるようじゃないとなあ・・・

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