2020年4月18日土曜日

まだ安倍批判するくらいは余裕のある日本

今は争っている時期ではないのだが。

マスコミがある程度歩調を合わせ、国民が安心できる形で情報を出し、それでも問題のある点は指摘し改善を促す・・・というくらいにしないと。

現状では、政府の方針が正しいのかわからないから不安だし、そうなると3密回避やら外出自粛やらが必要なのか判断できなくなってくる。
布マスクを配布されても、それを使っていいのかやはり使い捨てマスクを買いに薬局前に並ばなければならないのか・・・と。

3密は避けて行動するべきだし、布マスクは洗浄して使えば問題ないと考えられますし、また使い捨てマスクより劣るという情報は根拠が弱いようです。

布マスクの洗い方
https://www.youtube.com/watch?v=AKNNZRRo74o&feature=youtu.be

 医療現場では数時間でマスクを交換し、その際既製品を開封したものをそのまま使うのが最も清浄度の高いという考えがあると思われます。
工業においてもそういう考えかたで使用されるものはありますので。

・・・物資に余裕があればそれが最高なのですが、余裕がなければ次善の策としてガーゼマスクの洗浄はアリということになってきます。
主に、洗浄の手間と洗浄状態の完全性、洗浄後の保管について安全であり続けることは難しいためです。特に病院のような場所では保管場所が不潔な要素を含んだ場合等、以後問題が続出しかねない懸念もあると思うので。

総理が4/17の会見において、例によって朝日新聞が布マスクの是非について質問をしました。
総理は「朝日新聞の公式通販でも布マスクを扱っている。3300円であるということで、それだけ需要があると認識している」といった答えを返しました。

これについて、さらに安倍総理を批判する流れがわからない。何かおかしなことをいっているだろうか?

批判内容というのは、「朝日のマスクは国内の手作り品でマスクを生産している地域へのヘイトが発生している。値段も高いというアピールをすることで地域産業の努力や公正な利益を否定している。全部安倍の考えなしのもったいぶった皮肉のせい」
という内容。

上記総理の発言にはない部分への批判です。いわゆるネトウヨ的な立場から朝日を批判する際には、「かたや布マスク批判、かたやぼったくり価格でマスク販売」という書き込みが多数見られますがそれはネトウヨの発言であって安倍総理の発言ではない。

基本、総理は布マスクの販売について否定はしていないのです。

日本語を理解できるなら、総理の発言に「2枚3300円が異常に高い」は・・・少なくとも直接は言っていない。需要があると思っているというのは『そのくらいの値段でも売れるほど』という意味かもしれないし、『あなたたちだって販売している以上需要を理解しているでしょう』という意味ともとれる。


なかには「朝日のマスクはデザイン性も高い国産の高性能マスクで、安倍のクソダサ給食マスクとは違う。批判されたマスク製造者かわいそう」なんて書き込みもありますが配布されるガーゼマスクだって多数の製造に関わった人々がいるのですが。
それが国内か海外かはわからないが・・・おそらく国産なのでは?官製品の例にたがわずデザイン的には工夫や個性は付与されていないが、「届いても捨てる!」なんて言っている不届き者もいて、私も悲しい思いで見ていました。

また、価格はいくらであれ布マスクの販売にかかわっている朝日が布マスクのネガキャンを繰り広げることに違和感を覚えることは普通だと思っています。マスクの販売を委託した業者の方の心中いかばかりでしょうか。現在、物流への配慮から朝日新聞SHOPは停止している様子。なお布マスクも4月半ばからの販売予定であり、カゴに入れることは可能、数の変更は受け付けないとのことから予約受付の状態だった模様。


もう1件、安倍昭恵夫人が3/15大分への参拝について
私も昭恵夫人の一連の行動についてはどうかなあ・・・という思いがあります。もっと言えば考えなしの馬鹿の行動そのものだと思っています。それを総理がかばうようなこと言うのはどうかとも思うのですが。

問題になるのは3/15の大分宇佐神宮参拝、3/23の桜が見える屋外レストラン。

時系列
3/9  専門家会議で3密提言
3/10 安倍総理、イベントの自粛要請
3/11 WHO、世界的パンデミックを宣言
3/15 昭恵氏、大分宇佐神宮参拝
3/22 K1イベント敢行で批判、政府からも自粛要請の通達あり
3/23 昭恵氏、会食にて桜の写真撮影、小池知事4/12までのイベント自粛を強く要請
3/24 東京オリンピック延期決定
3/25 小池都知事、週末の不要不急の自粛を要請
4/7  7都市非常事態宣言
4/16 全国非常事態宣言

・・・うーん、これは擁護できない。
一般的に3密を認知するのは3月末ごろの事な気はします。3月末の3連休やその後の行動の目安など?

しかし、総理や首相夫人の立場で、三密を知っていて行動を容認したというのはどうか?
密室ではないとはいえ、関東から九州へと、大きな人の移動を伴う行動に変わりありません。

総理が認識の変容を含めて謝罪するのなら、ちょっとだけ、擁護できないこともなかったのですが。(でも謝罪=辞任な要求をする人がいますからね)
東京オリンピック開催前などでは、国内産業への打撃を恐れていた部分もあり、自粛への要請も限定的なもので、国民に自粛を要請することによる産業界からの批判も多くありました。
海外旅行さえ、二月末には警戒する空気がつよかったものの3月前半ではまだ旅行に向かう人がいたようで、その後のコロナ発症者の経緯にそれを見ることができます。

個人的な危険域の判定について、時系列でいうと
1月初め 中国、武漢との行き来を警戒
1月末 中国との行き来を警戒(首相、春節の訪日観光を歓迎)、世界的にはアジアからの観光客に拒否感
2月5-19日 ダイヤモンドプリンセス 感染者が増加していく経過を批判されていたが、対応開始後からは感染者を抑えることに成功していたと思う。
2月半ば イタリアとの行き来を警戒。輸入依存だったこともあり店頭からマスクが消える
3月初め 国内ライブハウス、スポーツジムなどで感染確認。日本側、外国側双方の観点から海外旅行を警戒。アメリカのインフル死者など、水面下でのコロナ拡散に疑いの声あり。

くらいだったかな?過ぎてからでは誰しも当時の感覚を正しく思い出せないと思うので、後からの判断には注意が必要だが、3月前半では国内は安全という認識がまだあった。
15日くらいはまだ平気だった。しかし23日はもうアウトだった。それくらいの時期ではないか。
3月半ば、コロナの診断は主に海外旅行者を優先されたこともあり、コロナ発症のニュースは海外者からのものが多かった(4月半ばの現在でも、感染者の渡航歴を表示している市町村が多い。しかしもはや渡航歴は重要な指標ではない。水際対策時期はとうに過ぎ去っている)

3月前半では、コロナの危険はゼロではないものの、NGワードとして海外、ビュッフェ、密室、濃厚接触あたりを避ければまだ出歩いて平気という認識があったと思う。


私の行動歴をメールから振り返ると、
1月末 3月に送別会がスケジュールされゲンナリ。でも中止になるかもと考える
2月20日ごろ 3月後半予定の、仕事上のイベントの中止メールが届く。「行動速いな」と思う。
3月18日 送別会中止の連絡メールが届く。17日に、月末の送別会の話が雑談上出てた。偉い人がいなくなったところで、「この時期にやるんすか?」とボヤく。その次の日の出来事。


こんな記録が残っていました。SARSのころも国内でマスク流行したし、1月の段階でも同じ程度の警戒が数か月続くのではないかとは思っていた。使い捨てマスクが注目され始めたのってSARSのころだったろうか。
SARS後、ずっとマスクをしたまま出歩く人なども出始め、2008年ごろに頻繁に会う人がそんなだったころは不思議な人という認識しかなかった。

2月の20日のイベント中止はイベント自粛要請の前なはずだが、海外からの参加者なども考えての中止措置なのではないかくらいの考えだった。
ジムやライブハウスで感染者が出てきた3月に入ってからは、私も店内での食事などは控え、パンや弁当を購入し人から離れて食事するようにしていた。

今でも、屋外に出歩くのはさほど気になりませんが、建物内でエレベーターやエスカレーターに触れるのは気になる。
そんな感覚で昭恵氏の行動を振り返ると、3月末、レストランで会食はとても擁護する気にならない。
3/15の神社参拝はややセーフな感覚が残っている気もします。ただし一人旅で自家用車等の範囲くらいかな。
東京などの密集地から地方への流れが警戒されたのも3月20日からの連休を起点とし、コロナ疎開なんて言葉で軽井沢に行く人が現れ、それが広まって以降ではないか。コロナを軽視して出歩く人が出てしまうのは分からなくもないものの、コロナが怖くて自分だけ安全に逃げるというのは頂けないと感じました。

会食アウトな認識も緊急事態宣言の前後からかな?とも。
首相も自粛を要請する立場から、23日の会食のほうは知ってれば止める立場にあったのではないか。

まあ、15日のほうも「コロナでイベントが中止になったのでその代わりということで」で、九州まで飛行機に乗って参拝という部分は変だと思いますが。それは観光旅行でしょう。
「神社へ行くことは日常的で控えめな出来事をイメージし、人数や飛行機による九州旅行という部分が認識から漏れてしまっていた。外出自体の自粛要請前とはいえ、前々から企画されていた大規模イベントを自粛するよう要請した側として、配慮にかける行動であった」とするくらいが正しい批判の受け止め方であったと感じます。


みなさんのコロナへの意識、自粛の流れはどのようなものだったでしょうか。短い時間で、認識が様変わりしていると思います。

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