2007年10月4日木曜日

フルメタ1巻読み終わりました。

フルメタ1巻読み終わりました。

英語は結構簡単でした。というか、表現はかなり簡略化されてます。下が顕著な例です。

日本語版
同い年の少女に向かって、馬鹿ていねいに返事をする。下士官の宗介にとって、テスタロッサ大佐はほとんど雲の上の存在も同然だった。彼女が艦長――同時に部隊長である理由は知らなかったが、なにしろ、あのカリーニンがひとかどの敬意を払っている相手なのだ。きっと常識離れの知性と指導力をもった女性に違いない。

英語版
replied Sousuke, with much more formality than he would use to address any other girl his own age. He wasn't sure how Tessa had come to be Captain, but he understood the importance of her position and afforded her the utmost respect.
(宗介は彼と同年代の他の少女に対してとっている方法よりずっと形式ばった返事をした。彼はテッサがどんな理由で艦長(海軍大佐)になったのかは知らなかったが、しかし彼は彼女の立場の重要性を理解し、最大限の敬意を払うことにしていた。)

ストーリーの展開や設定などは原作をいじることなく訳されています。
変更点としては、単位は全て円の代わりにドル、メートル法の代わりにマイル、フィート、インチ…重さもポンドでした?…あたりです。このへんは妥当であるといえましょう。

以下、変わっていると感じた部分や気になった英単語など

クルツの捨て台詞
日本版「いつか俺の背中を嫌っていうほど引っかかせてやる」
英語版「背中に俺の名前を引っかかせてやる」

カナメが付き合った男子について
日本版「父親がデザイナーで、Jリーガーと友達だとか、自分はどうなのよ?」
英語版「行きたい場所とかは合わせてあげたんだから、少しくらいは興味のわくような話題を出しなさいよ」
父親がデザイナーでJリーガーの友達がいるなら私から見れば十分に面白いとおもうんだけど…とキョウコは思う…しかし、話がこじれるだけなので、なにも言わなかった。

諸葛孔明 Zhunge Liang

五木ひろしとSMAPですと答えた場面で、
"自信を持って答えた"を省略。

更衣室の騒動後、「まだこんなものを隠し持っていたとはね…」という神楽坂先生の言葉に「恐縮です」と返すが、
英語版では「このようなことを起こしてすいません」といった形の返答をしている。(I apologize for the trouble, ma'am,)


修学旅行の当番発表で、有山をaryiamaとタイポ?、風間と藤井の連絡係が抜けている

電車で偶然出会った時、(宗介が電車から飛び降りる直前)車内アナウンスが流れてくる場面
The train conductor made an announcement over the loudspeaker, doing his best impression of a boxing announcer.
"Ladies and gentlemen! The next stop is Kokuryou Staaaaaation!"
車掌がスピーカーを通じて、全力でボクシングアナウンサーのマネをしながら車内アナウンスをした…

イタリアかどこかの旅行記みたいなのを学校の国語の授業かなにかで読みましたが、少なくともイタリアには車内アナウンスとかないらしいですね。日本の車内アナウンスの存在と、あの妙な節回しはやはりあちらでは耳慣れないものなのでしょうか。


ガウルン Gauron
ウルズ Urzu

コパイロットを脅す場面で、
MIMODから……北に?最終目的地……順安(スンアン)!北朝鮮じゃないか!?」
の後の、ガウルンの北朝鮮の説明が
「そう。貧乏で有名な国だ。知ってるだろ?」
の部分が、

"Very Good, you get an A in geography"
正解だ。地理でAがもらえるぜ


Rk-92サベージを見たときの宗介
宗介もあのASのことは良く知っている。乗ったこともあれば――交戦したこともある。
私はこれをサベージに乗ったこととがあることと、サベージと敵対して戦ったことがあるということを言っているのだと思っていましたが、
"fight in it"と書いてありました。fight in …という用法が辞書に載っていません。"…に乗って戦った"という意味なのか、"…と戦闘状態に入った"という意味でinを用いたのかいまひとつわかりません。敵対した場合の前置詞はagainstがあります。withでもいいようですが、こちらは味方、敵対両方に使われうるらしいです。

ガウルンの機内アナウンスで、神楽坂先生が沖縄でないことを知った場面、
神楽坂「な、なぁんですってぇっ!?」
風間「気付いてよ、センセー……」

"What? Are you kidding?"(なんですって?)
"Just listen,ma'am,"(静かに放送を聞いて下さい、先生)

対馬海峡が"Korea strait"になってますが、これは正しいんですね。知らなかった。

wikipedia 対馬海峡

人生ゲーム LIFE
ババ抜き Old Maid(トランプにジョーカーがなかったころの名残?Queenを一枚抜いて行い、一人のQueenが売れ残る)
ミニ四駆はリモコンカー(racing remote-controlled cars)に変更
スチュワーデスはそのままstewardess

日:ババ抜きをしていたかなめはとなりの友人にカードを一枚引かせながら、
英:キョウコが特定の恐ろしいカードを引いていくのを見ながら
(中略
日:(かなめが)恭子の手からカードを引くと、それはジョーカーだった
英:ショウコの手からカードを引く…ジョーカーだった

洗面セット Toiletry set

爆弾の説明
小型の電子回路が入ったケースと、予備の回路がおそらくは二系統

with a small electric circuit and a backup circuit.
英語版では"a" だから、予備は一つだけになってますね。

通信後、宗介を発見する大男に対する表現が一回ごとに違いました。何故こいつだけ… ape(サル), ogre(鬼), goliath(巨人ゴリアテ), oaf(ばか、まぬけ、うすのろ), officer(将校?), drunken man(アルコールで酔わせた男)

自白剤の類を投与された場合の後遺症から、"妄想と幻覚に苛まれ"が抜けてる。
真綿で首を絞めるように…が
It's probably a slow process ―― like death by asbestos.
確かに、アスベストによる死もジワジワくるでしょうが…

かなめが聞く"ささやき声"が写真を貼り付けたような、ちょっと周りとは違ったフォントで書かれているのかもしれませんが、写真で貼り付けたようにも見えます。

携帯のデジカメでは分かりづらいですが…

巻頭のカラーページがモノクロになっているあたりなどを考えても、このロシア文字が混じるような部分にかんしては、印刷技術というか、印刷所で使っている機械の性能上限界だったりするのかもしれません。

そんなワケないと思われるかもしれませんが、他にも理由があります。
…この本ペーパーバックなんですが、結構紙がくさいです…かがみはこの本の話をしていたのかもしれません。


かなめの暴言で、中学ン時の理科の先生…で、middle schoolと訳していました。
junior highとかではないんですね。中学という日本語が英語圏にも定着しつつあるのでしょうか?

・・・と思ったら、middle schoolは8年生小学校のことらしいです。これに4年生ハイスクールがつながるような州も一部にはあるんだとか。
http://wwwhakusyo.mhlw.go.jp/wpdocs/hpyi200001/b0184.html

ガウルンにサベージを撃墜された直後文章では、宗介の怪我がback(背中)となっている。それ以降では怪我の箇所はside(脇腹)と正しく訳されています。


かなめが宗介を拒絶した後の部分

締め付けるような切なさと愛しさが、津波のように彼女を襲った。
A tsunami of tenderness smacked her in the face.
tsunamiは結構有名な日本語らしい?
in the face は、"まともに、正面から"みたいな意味があるようです。
…ここはもとの日本語も微妙だったかもしれませんね。

一時間で15~20ページといったところでしたか。
1月に出る2巻はどうしましょう…
ところで、ゴルバチョフ暗殺は何巻に書いてあるんでしたっけ?

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