2007年8月7日火曜日

リトルバスターズ エフトゥシェンコの詩 追加

Lttle bustersの登場キャラの一人、能美クドリャフカのシナリオに登場した、エフトゥシェンコの詩『ねがい』。

その詩の、英語訳へのリンクと、それを和訳した結果と、日本語版の詩集からの転載等をまとめたページです。


ようやく英語版を見つけました

図書館で、日本語訳されたやつを借りたりして、一応読むことはできたんですが、それだと意味が良く分からないところとかがあったので、他の言葉(ロシア語か英語)で書かれているものを探していました。
できれば自分でロシア語を読みたかった。
でも、習ったことさえないロシア語を、ネット上の辞書や機械翻訳サービスで全文和訳するのは無理だから、せめて英語に訳したやつがあればと。
ロシア語→英語→日本語になるわけだから、元からずっと離れてしまう可能性もあるものの、
ロシア語と日本語の言語としての差を考えれば、ロシア語から英語に翻訳されたもののほうが日本語版よりも作家が書いた元の言語での表現、意図を理解し易いんじゃないかと思ったので。

以下、自力で頑張って訳してみた結果です。


春の夜 考えてくれ 僕のこと
夏の夜 考えてくれ 僕のこと
秋の夜 考えてくれ 僕のこと
冬の夜 考えてくれ 僕のこと

例えば外国 それは君から離れた場所へ
僕がここからいなくなり どこか遠くへ行った時
君は体を 広げた冷たいシーツに横たえ
自身の体をゆったりと 海に浮かべるかのように
やさしくおだやかに波に包まれ
海にいるかのように
僕と共にいるように
そのまま君は全てをまかせて

昼には考えなくていい
昼間のことは全てまやかし
煙草の煙とワインの流れの中
君の前から消えるまで 君は僕からその目をそらす
そう、昼は何も考えず
夜の間は僕だけを

笛の響き 雲を切りさく風の音の中、
哀れに思うなら聞いてくれ
小さな部屋の中、君がその手のひらで
痛くなるほどに頭を押え
その痛みと恍惚の中で 半ば閉ざされた君の瞳を
もう一度僕に見せてくれ

君の閑かな日々を願う
君の屋根を雨が叩くときも
君の窓で雪が輝くときも
君が眠りと目覚めの中で
横たわっていられるように

春の夜 考えてくれ 僕のこと
夏の夜 考えてくれ 僕のこと
秋の夜 考えてくれ 僕のこと
冬の夜 考えてくれ 僕のこと


初めと最後の"考えてくれ僕のこと"は元の訳の印象が抜けませんでした。リズムもいいし。
これだとなんだか"僕"は死んでるんじゃないか?という訳になってしまった気が……
タイトルのIncantationは「呪文」や「魔法」という意味になるそうです。


……2008年3月22日追記……
以前紹介した、エフトゥシェンコの日本語訳をあげているページがなくなってしまったようです。
著作権を持った会社等からクレームでも来たのか、突然アクセスが増えて、びっくりして消してしまったのか……
自分の手元には、以前借りてきた本のコピーが残っています。
今は手に入れる方法がほとんどないと思うので、場合によっては怒られるのかもしれないけど、実際誰かに怒られるまでは載せておきます。

世界現代詩集7 エフトゥシェンコ詩集(草鹿外吉訳)より

ねがい
 
春の夜には考えておくれ ぼくのこと
夏の夜にも考えておくれ ぼくのこと
秋の夜には考えておくれ ぼくのこと
冬の夜にも考えておくれ ぼくのこと


ぼくがそこにおまえと一緒でなくどこかよそに
外国にいるように遠くにいても
長いひんやりしたシーツの上で
安らいでおくれ、仰向いて海に浮かぶように
やわらかな緩やかな波に身をゆだね
海にひたるように、ぼくに全身をひたして
 

昼にはおまえ考えずにおくれ
昼はすべてをひっくりかえし
煙でいぶし葡萄酒づけにし
まるで別のことを考えさせてくれればいい
でも夜は、ぼくのことだけ考えて


お聞き機関車の汽笛をとおして
雲をちぎる風をとおして
押しつけられたぼくにどんな必要かを、
四面壁のあんなに狭い部屋で
おまえが幸福と苦悶に目を細め
痛みに両手でこめかみをかかえることが。


お願いだ どこより静かな静寂で
あるいは頭上にしぶく雨の下で
あるいは窓辺にきらめく雪の下で
もはや眠りのうちで、でもまだ眠りきらぬうちに


春の夜 考えておくれ ぼくのこと
夏の夜も考えておくれ ぼくのこと。
秋の夜 考えておくれ ぼくのこと
冬の夜も考えておくれ ぼくのこと。

……追記終わり……


あと個別のシナリオは来ヶ谷のみ(だと思う)です。それで一応鈴のシナリオが進むでしょう。
ついでにハワイの空気の缶詰ネタ を

タイムカプセル缶詰

富士山の空気

大阪のにおい缶詰

教えてgoo 空気の缶詰はどうして失敗したの?


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