2009年7月12日日曜日

「名場面」元ネタ考察

>252氏は、「名台詞スレで、元ネタがわからない書き込みにむかついてやった」みたいなことを理由として挙げていました。

この手の、「名台詞、名場面紹介」では場面紹介と一緒に、「必ず作品名、作家名を書いておくこと。メール欄とかに」という但し書きがあるんですが、ライトノベル関連のスレッドでも、無視する人、もしくは気にしないでネタ元を明示せず書き込んでしまう場合は結構あります。
しかも、既出であることを確認もしなかったりする場合さえあります。

……このような行動は、特に秋山瑞人ファンにも多かったりしました。
ところかまわず「秋山の文章は本物の文学」、「イリヤの空、UFOの夏はイラストで敬遠するな!」みたいなことを言って空気を読まなかったことなどで、一躍有名な厨房集団と認知されました。そして、そんな厨房を指して「瑞っ子」という言葉も生まれました。そんなわけで、ライトノベル板の「名台詞スレ」なんかでも、作品名、作者名無記入、重複確認無しの書き込みで「これだから瑞っ子は」とか言われていたりします。

最近では、秋山瑞人の刊行ペースが落ちていることも関係してか、それほど酷い活動は見られなくなっていると思います。

ちなみに、現在では「瑞っ子」という言葉も、少なくとも2chの秋山瑞人総合スレでは普通に「秋山瑞人ファン」のことを指す言葉として使われています。

瑞っ子=ファン
端っ子(はしっこ)=狂信的なファン、迷惑なファンを指す言葉。もしくは自虐的に「かく言う私も端っ子でね!」

という感じに使われています。


この手の「出典無しの書き込み」に苛立ちを感じる気持ちもわかります。そこで、ちょいといたずらをしてやろうって気持ちになったのでしょう。

ここで、1日以上待って盛り上がってきて以降に、「>252だけど、あれ嘘だぜ」と書き込みがあったとしても、IDが変わってしまって以降は信じられなかったでしょう。結局、元ネタ探索は続いていたはず。
一応元ネタらしき作品が見つかり、ある程度熱が冷めてきたところだからこそ、受け入れられたのだと思います。


仮に阿片通信さんが目立つ場所に似たセリフを置いておらず、>252氏も本当に墓まで持っていくつもりで黙っていたら、このネタはどこまで広まっていたのでしょう?

本当に>252氏は阿片通信さんのサイトを全く知らず、完全オリジナルであった場合、あのセリフは「元ネタ不明、だけどどっかにあったよね?」という状態のまま、延々と探索が続けられていたはずです。


「伊集院光 日曜日の秘密基地」の「秘密キッチの穴」とかに送られてたでしょうか?
元ネタ不明のままのほうが、場合によっては電車男レベルで取り上げられるまでになったかもしれません。


……しかし、真相はどうなってるんでしょう?阿片通信さんのゲームのセリフと、>252氏の書き込みは、細部は異なるものの、セリフを構成している情報はかなり似ています。ただの偶然とは思えません。


阿片通信さんの同人作品に含まれていた部分は、まず嘘ではありますまい。
>言いたいことを言うスレの>110(名台詞スレ252)の懺悔も、とりあえず本当であると考えます。
>252氏は同人ゲームをプレーしたことがないとのことですが、エロゲ関連板のエロゲ中の名台詞スレを覗いていたようなので、エロゲーはいくつかは持っているものであると考えられます。

阿片通信さんはLeafのSSを書いたりしているサイトだったりして、そこのトップには例の台詞がずっと提示されている状態だったと思われます(よくわかりませんが)。

……と、すると、

>252氏が、Leaf関連のファンサイト、ファンのSS等を探している過程で、阿片通信TOPのセリフを眺める。

「なんとなく」のレベルで記憶される。

「名台詞スレにて、「なんとなく、いいセリフっぽくて、元ネタがない(存在しない・・・というか元となった作品名が思い当たらない)やつを書きこんでみよう」と思い立つ。」


とか、やはり>252氏はどこかで阿片通信TOPページを見ていたんじゃないでしょうか。……まあ、なんのひねりもない推測ですが。

名台詞スレにつりとして書き込む場合、有名作品を詳細を伏せて投稿してみても、有名であるがゆえに、「これ何?」→「それはカノンだよね」とかすぐレスがついてしまったり、誰かが疑問を持つ前に「これやったよー。家族計画だね!」とか元ネタ紹介されてしまってつりにならない。
なるべく多くの人を釣り上げるためには、「元ネタが存在しない」かつ「興味をひく」セリフが望ましい。泣けるシナリオを1本仕上げるのに近いくらい難しいことでしょう。

そして、結局>252氏の予想以上に盛り上がりを見せてしまったのですが……

わたしも、このセリフについて、「見たことあるかもしれない……エヴァっぽい心象風景(?)の中で綾波的無口キャラが言ってたりしそう」とか思ったものです。

ちなみに、私はKeyのゲームはやっていてもLeafのゲームはやったことがありません。
今でなら、「うたわれるもの」のアニメは見たなあ…ってところです。あと微妙にマルチを記憶していたり、ファミ通でキッシー嵐山氏のToHeartの推薦文を読んだことがあったり、Leaf,Key仮想戦記、KanonRPGに登場するLeafの鬼強い姐さんがLeafの人?とか思ったりするくらい。

また、もえたんにて、「恋はいつだって唐突だ」というセリフが出てきたときも、
「見たことあるかも。少女漫画かなんかで」とか思いました。

・・・といっても、私も基本的に少女漫画というのは読まないので、ドラマかアニメになったりするようなメジャー作品だと思う……とかも思っていましたが、結局は「Kanonにて、沢渡真琴が好きだった少女漫画の冒頭のセリフ」でした。 (登場する情報は、この冒頭のセリフと、あとクライマックスのセリフがいくつか……という程度。京アニ版アニメでは、ちょっとだけ漫画の中身の絵も見られました)

もえたんの「元ネタ探索」を行っていたサイトでも、いくつか「少女漫画関連で聞いたことあるような」というコメントを見かけました。そしてどこかのサイトでは、ちゃんと「Kanonが元ネタ」と書いてあって、同時に「このセリフだけが一人歩きしている印象もあり」と書かれていました。


数学にて、「微分、積分を発見したのはニュートンであるかライプニッツであるか?」という問題(?)があり、当人同士でも議論になったらしいです。
ニュートンは、結構性格がアレな人だったらしいので、相手に、強く「パクッただろ!」とか批判したのかもしれません。

結局、微分、積分はニュートン、ライプニッツがそれぞれ独自に開発したものであると考えられていますが、この2人の発想の元になったのは、フェルマー(法律家)あたりの「微分についての走り書き」みたいなものであると考えられているそうです。
フェルマーは、それほど「どんな関数についてでも使えるように」とか体系化した理論を残しているわけけではなく、微分を用いて「傾きゼロの点」とかを求めるための計算をするための{f(x+Δx)-f(x)}/{ (x+Δx)-x}みたいな式と、傾きゼロの点で接線を引いたような図を残していた様子です。

これを引き金として、「どんな関数でも(sin,cos,tan,exp)、微分でxy平面上の傾きがわかる」、さらに、「逆の発想で計算をすれば、平面上の面積がわかる(理論を、積分法へと拡張した)」とかが2人の数学者によって同時期に行われたらしいです。アインシュタインの特殊相対性理論も、同じ時期に結構同じ考え持ってた人はいたらしいです。

(なお、古代エジプトでも、「積分法的な方法を用いて」円の面積だか球の体積だかが求められていた記録が残ってたりするそうです。日本でも、関孝和が独自に積分やってたらしい。)


「完全にオリジナルな発想」というのは、作家としても自身を持って宣言できるものではないらしいとも聞きます。

そんなわけで、阿片通信さんと>252氏が、それぞれ独自に思いついた(252氏は阿片通信を見たことがなかったが、似た展開を自分で作った)のかもしれないし、>252氏が阿片通信さんのTOPをわずかに記憶していた可能性もあるし、2人とも、かつて何らかの元ネタとなる作品を見たことがあったりしたのかもしれません。


私としては、>252氏がLeafの作品をプレーしていて、Leaf関連のスレを何度か覗いたことがあったり、ファンサイトをめぐってみたことがあったりするなら、どこかからのリンクなどから阿片通信にたどり着き、そこのTOPページにも行っているのではないかと思います。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして
252氏のことについてなのですが、おそらくこの人が252氏だろう、という人物が(元?)エロゲクリエーターの方でいらっしゃいます。
また、その方は昔のLEAFのファンサイトで知られた存在になっていたこともあるみたいです。
阿片通信様のことはあまりよくはわからないのですが、考え的に252氏の作品に近い考え方を持たれているような文章も発見しました。
もしかしたらなにかしらのかかわりがあるのかもしれません。

egfortp さんのコメント...

プロとして活動している(していた?)人だったりする可能性も、確かにあるんですね。

ならば、ぜひ名前を教えてほしいです。検証……というほどのことは出来ないだろうと思いますが、その人が関わったゲームのほうにも興味があります。